「もっと論理的に話そう」「ロジカルに考えよう」…こうした言葉は、ビジネスの世界では日常的に使われている。 しかし、“論理的”とはいったい何を意味するのだろうか。私たちは、その本質を理解しているのだろうか。 渡邉雅子氏の著・・・
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ビジネスパーソンのための歌舞伎入門書入門😁―『国宝』から始まった私の歌舞伎入門書読書録
昨今、ビジネスパーソンの間でも歌舞伎は大人気である。 私自身、最近までまったく興味がなかった分野だが、映画『国宝』を鑑賞し、さらに原作小説『国宝』を読んだことで、「もう少し歌舞伎の基礎知識があれば、作品の背景や登場人物の・・・
熟議民主主義とは何か 〜他者の言葉に耳を貸す政治〜
参院選投票日まであと数日。残された時間は少ないが、ここで「熟議」の重要性について改めて再考してみたい。 「熟議(deliberation)」とは、異なる立場や価値観に耳を傾け、互いの前提を問い直しながら、より良い判断や共・・・
選挙と報道 〜マスコミ関連理論で読み解く「中立性」〜
選挙報道は単なるニュースではない。民主主義における“意思形成の土台”であり、その構成次第で有権者の認識や行動に大きな影響を及ぼす。特に、テレビにおける報道の影響は、SNSが発達した現在でも依然として特に大きいだろう。 「・・・
なぜ国民主権や基本的人権を抑制しようとする主張が支持されるのか
今夏の参院選。 なぜ、国民主権や基本的人権を抑制しようとする主張…すなわち、「自由を制限すべきだ」という主張が、これほどまでに支持されるのだろうか。 自由や権利は、本来、守られるべきものである。 国民主権は、民主主義の大・・・
美しいツリーではなく、鋭い問いを育てよ 〜ロジカルシンキングにおける“深さ”の本質〜
ロジカルシンキングの初心者は、フレームワークの習得に熱心である。3Cや4Pといった定型分析に取り組み、きれいなロジックツリーを描こうと努力する。これは悪いことではない。まずはここからスタートするのは当然である。 しかし、・・・
知性の二重構造と両利き経営──AI時代における人間の知的役割とは何か
人間の知性は二つに分かれる。心理学者レイモンド・キャッテルはそれを「流動性知性」と「結晶性知性」として定義した。 流動性知性──未知に挑む思考力 流動性知性は、既存の知識や経験を使わず、未知の課題に柔軟に対・・・
演じることは生きること~『国宝』が描いた虚構のリアル~
映画『国宝』を、年末特番のような「隠し芸大会の延長」と語るのは違うな…と思ってしまう。もちろん、歌舞伎の所作や構図はしっかり撮られているが、これは芸そのものを見せる映画ではない。 描かれているのは、芸に人生を賭けた人間た・・・
「エルメス」という名前が封印された理由 〜ガンダムから学ぶ知的財産法入門〜
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルアーマー「エルメス」は、かつてその名でプラモデル化されたものの、いつしか商品展開ではその名称が使われなくなった。現在では「ララァ・スン専用モビルアーマー」などと呼び換えられている・・・
目に見える違和感と、見えにくい圧力〜ものもらいと薬価をめぐって〜
誕生日の朝、右目のまぶたが赤く腫れていた。 軽いかゆみと、触れると痛みがある。いわゆる「ものもらい(麦粒腫)」の初期症状だった。 原因は、疲労と寝不足、それに加えて、無意識に汚れた手で目を触っていたのかもしれない。日々の・・・

