ヘミングウェイ文学の全体像 2023年12月5日 今月中旬にクライアント企業の社員の皆様と読書会を開催します。今回の課題図書はヘミングウェイの『老人と海』です。というわけで、ちょっとヘミングウェイ文学について勉強してみま・・・
竹永亮さんの記事一覧
「選書のジレンマ」をどう考えるか
「本を選ぶ」作業は、未知の油田を探し当てる冒険とも言え、選択には深いジレンマが伴うことがある。本が本当に良書か否かは読んでみないとわからない。まさに油田探索がそうであるように、本選びにも同様の問題がつきまとう。 しかし、・・・
『読書について』(ショーペンハウアー)の概要と要約・感想
では、続いて、本日の課題図書『読書について』の紹介と、その要約と感想についてまとめておきたいと思います。 本書は、ショーペンハウアーの主著にして大著である『意志と表象としての世界』のオマケとして書かれた『余録と補遺』に収・・・
ショーペンハウアーについての基礎知識
本日の読書会(れっきとしたお仕事です! ある企業のご依頼で本日はファシリテータを努めさせていただきます)にあたり、ショーペンハウアーについてまとめてみた。 ニーチェの師匠…として認識してから、私は興味が出たなあ。主著『意・・・
今週の読書会の課題図書は『読書について』(ショーペンハウアー)
こんばんは。 今週末はクライアント企業主催の読書会のファシリテーターを務めます。若い方々と、ショーペンハウアーについて語るのはとても楽しみです。 ショーペンハウアーの思想は、彼の主著「『意志と表象としての世界』」に詳しく・・・
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評⑦
『中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢 (中公新書) 』(鈴木由美 (著) 中央公論新社 (2021/7/25)) 中先代(なかせんだい)とは、北条高時の遺児・北条時行の別名である。滅んだはずの北条氏の生き残りであり・・・
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評⑥
『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書) 』(亀田俊和 (著) 中央公論新社 (2017/7/25)) 鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての足利兄弟の骨肉の争いを描いた1冊。『鎌倉殿の1・・・
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評⑤
『中世史講義 ──院政期から戦国時代まで (ちくま新書) 』(高橋典幸 (著, 編集), 五味文彦 (著, 編集) 筑摩書房 (2019/1/10)) これも比較的新しい入門書。複数の専門家(いずれも第一人者といってよ・・・
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評④
『北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 (中公新書) 』(岩田慎平 (著) 中央公論新社 (2021/12/25))ドラマの放映とは関係なく書かれた一冊だというが、だとすればたへんタイムリーなタイトルだったと思う。ただ・・・
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評③
『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書) 』(坂井孝一(著) 中央公論新社 (2018/12/25)) 大河ドラマで歴史考証を務められた坂井先生による日本中世史の入門書。大変読みやすいし、大河ドラマの世界観・・・