中編です。前回に続き、Facebookの特徴的な効果について、備忘録がわりにまとめておきます。

<前回の続き>

4.後押し効果

Facebookで知り合った友人から、先日、こんな頁を教えていただきました。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21757620110617

Facebookは、他の匿名型SNSや匿名型のネットワークと違って、人をアウトドアへと後押しする効果があるようです。
人を信頼し、社会に対して、前向きにつきあえるようになるようなのです。

匿名型のネットワークで知り合った人物とリアル似合うというのはドキドキです。リスクもあります。「出会い系サイト」が問題になったのも、当然です。

Facebookは違います。
意気投合すれば、

「どうですか。一回お会いしませんか」

という約束が、

「社交辞令」

でなはなく、成立します。

素性も写真も存じ上げている方ですし、お互いに投稿により「動機づけ」あった仲であれば、なおのこと、お会いするのは楽しみになります。

私自身、

① Facebook以前から付き合いのある「友達」
② Facebookで再会を果たした「友達」
③ Facebookで知り合った「友達」

に、特に差を感じずに、話をしています。

木村先生の研究室を久しぶりに訪問させていただいたもの、実はFacebookがきっかけ。
先日、友人のコンサルタントと情報交換してきたのも、Facebookがきっかけでした。
今週は、講師業に携わっている方が集まる異業種交流会にも参加。これまたFacebookで知り合った方から教えていただいた情報でした。
再来週には現在テレビなどにも出演され、たいへん活躍されているコンサルタントの方(私よりずっとお若いのですが)とお会いすることになりました。Facebookでのやりとりがきっかけ。あっという間に「お会いしましょう」と意気投合しました。
9月には、とあるコンサルタント向け研究会がとある「大物ゲスト」をお呼びする…というのを聞きつけ(Facebookを通じて教えてもらったのですが)、昨日、「いの一番」で出席の予約をお願いいたしました。もちろん、私は過去に行ったことのない研究会です笑

私自身、自らのフットワークの軽さに驚いています。

「匿名の出会い」

ではありえないくらい、社会や世間への

「後押し」

をしてくれるのが、Facebookの特長の1つです。

 

5.情報選別効果

インターネットが高度に発達し、検索エンジンも高度化し、Wikipediaが存在する現代社会。
情報は溢れています。いわゆる情報公害状態。
多くの人が、

「情報をいかにして集めるか」

ではなく

「情報をいかに捨てるか(選ぶか)」

で悩んでいます。

悩んでいないまでも、

「より効率的な方法」

を求めています。

昔の日本には、

「新聞の切り抜きを部下がやってくれている」
「情報の収集は秘書の仕事だから」

という羨ましい環境にあるマネジャーの方が大勢いらっしゃいました。
しかし、現在は、誰でも、自分で必要な情報は、自分で選別しなければなりません。

「情報自動選別システムがあればどんなに助かるだろうに」

と誰もが願う時代です。

ここでも、またしても

「灯台下暗し!」

「Facebookがあるじゃないか!」

ということになります。

Facebookでは、

① 自分と仕事上何らかの利害関係にある「友達」
② 自分と価値観や考え方が近い「友達」

を、大勢見つけることができます。

私の場合で申し上げれば、

経営戦略、マーケティング、法律、行動科学、アカウンティング、ファイナンス、HRM、税務、IT、ビジネス・スキル、話し方、書き方、事業・起業、コンサルティング、中小企業診断士、資格受験、自然科学、登山、Apple…

さまざまな点で、なんらかの接点を持つ「友達」を自在に見つけることができます。

彼らが毎日紹介してくれる記事は、全部とは申し上げませんが、半分くらいはかなり興味のある話題。

「なるほどね。こんなニュースがあったとは…」

と下を巻くこと、しばしです。

「自分の代わりに、大勢の「友達」が情報を選別してくれる」

このように、Facebookには、情報を選別してくれるという効果もあります。
情報削減業務に対する負担やコストは、一気に低下します。

もっとも、情報選別効果については、匿名でもよいのかもしれません。
匿名の知人が紹介してくれても、情報の価値そのものは変わりないかもしれません。

でも、やっぱり、実名がいいですよね。
たとえ、会ったことはないにしても、実像を思い描くことができる「友達」が、わざわざアップした情報であれば、

「彼がアップしているのだから、見てみるか…」

という気になります。
強い好奇心を持つことができるのです。

<次回に続く>