4月の中旬といえば、新入社員研修も酣。
とても忙しい時期です。毎日、どこかの会社で話をする日々です。
人前で話をする仕事をしていると、「時間の管理」は常に頭から離れません。5分伸びてもまずいですし、5分短くてもまずいからです。理想は時間ぴったりに話を終わらせること。
しかし、これは案外むずかしいものです。
当然ですが、講演中に、一瞬で残り時間を判断するには、デジタルウオッチではなく、アナログウォッチのほうが便利です。
というわけで、この春。
アナログウォッチ(針式の時計)を新調いたしました。
「竹永さんの今日の時計…珍しい時計ですね。けっこうかっこいいなあと思いつつ拝見していたんですが…」
さっそく、本日、クライアントの1人に指摘していただき、内心、にんまり。やっぱり、褒められるとうれしいものですね。
本日私がつけていた腕時計。
アナログウォッチでありながら、タイマーやストップウォッチ機能もついたスグレモノです。
スイス製? 日本製?? いえいえ。違います。
この腕時計。
見かけはたいへんシンプルなのですが、実は、いろいろなアレンジができます。
まず文字盤。なんと、ものの数秒で、白地にも黒地にも変更できます。ゲシュタルト心理学で出てくる有名な絵…「ルビンの杯」を連想させるおもしろさです。
バンドも自由に取り替えられます。私は仕事で使うのでオーソドックスに黒を選びましたが、カジュアルで使う方なら、いろいろな色が選べます。複数色のバンドを購入しておけば、付け替えも簡単。女性なら、「今日の気分で…」と付け替えることができます。
針式の時計でありながら、音楽も聞けます。記憶容量は16GB。ざっと数千曲を収めることができます。
FMラジオもついています(感度はイマイチですが…)。
撮りためた写真も見ることができます。こちらも数千枚の写真を収録可能です。
さらには、なんと、万歩計にもなってくれるのです! ダイエットにも役立ちそうです。
今や携帯電話にも時計機能はあるので、わざわざ独立した腕時計を持たなくても済ますことはできるのですが、Officeや書斎での仕事と違って、講演中は携帯電話はできれば使いたくありません。
電源を入れておくと、突然着信音がしたり、振動したりというリスクがついてまわります。もちろん、予め切っておけばよいのですが、講演者(自分)が切り忘れたまま、演題の上に置いておくと、たいへんな恥をかきます。お客様にも迷惑です。
講演や講義の際、iPhoneのストップウォッチ機能は、私もたいへん重宝しているのですが、前述したリスクがあるので、できれば使いたくないなあ…と常々思っておりました。
そんな時に発見したのが、このニューウォッチです。
詳しい方はもうお分かりですよね。
そうです、そうです。
なんのことはない。
私が新調した時計の正体は、iPod nano(第6世代、現行機種)です。
これに、サードパーティが提供するリストバンド(2,000円ほど)をつけると、本当に普通の腕時計のような出で立ちになります。
アラームが付いていないのが玉に瑕ですが、それ以外の機能の充実ぶりには目を見張ります(もともとiPodですから…)。
高機能の針式腕時計(液晶画面ですが)の必要性を感じている方は、一度、お試しになってみてはいかがでしょうか。
(ああ、また、林檎化が進んでしまった…)
追伸
現行のiPod nano(第6世代)はとてもよくできたつくりの音楽再生機です。本体全体がクリップのような形になっており、男性であれば、ネクタイピンのようにつけることができます。体の中心にちょこんと付けられるわけですから、ヘッドフォンのケーブルもほとんどじゃまになりません。
ところが、私のように腕時計スタイルで使うと、その恩恵は失われます。iPod nanoをわざわざ左手首に装着するわけですから、ヘッドフォン・ケーブルの長さは長くなりますし、ちょっとじゃまです。ちょうど、点滴中の患者さんのような格好になります。歩きながら音楽を聞くことの多い方は、時計スタイルではなく、普通にお使いになったほうがよいでしょう。