結党からわずか2か月。参院選で1議席を獲得し、国政政党の要件を満たした「チームみらい」。党首の安野貴博氏(34歳)は、「当選はゴールではなくスタート。ここからが本番だ」と語った。

30代のエンジニア出身者がゼロから政党を立ち上げ、国政に進出するというこの出来事は、戦後日本の政治史においてほとんど例がない。

既存政党との距離を取りながら、テクノロジーと対話を軸にした新しい政治を目指す姿勢は、オードリー・タンを想起させる。国民参加型の熟議や政策のオープンソース化、AIによる民意の可視化。それらは、台湾で実践されたデジタル民主主義の理念と通底している。

私たちの世代は、政治を「右か左か」で見る癖がついている。しかし、「チームみらい」を見ていると、そうした軸では捉えきれない新しい動きが始まっていると実感する。若い世代にとって、必要なのは対立軸ではなく、課題をどう解決するかという観点なのだろう。

この新しい集団がどこまで育っていくのか。その行方を見守りたい。