前述したとおり、アドラー心理学では、全体としての個人は、相対的マイナスから相対的プラスに向かって行動するとみなします。

その際、自分や他人をどう見るか、または、直面する問題をどう意味づけるかという個人の性格傾向・性格構造が問題となります。
これがライフスタイルです。
アドラーによれば、人間は、自分なりのものの見方は、主に10歳前後までに自ら選択するといいます。

ライフスタイルは交換することはできませんが、更新することはできるとされています。
ライフスタイルの更新は、変えたいと思った時に、いつでも変えることができるそうです。
死ぬ二・三日前まで更新することができるとされています。

このように、ライフスタイルは、アドラー心理学の人間理解の根本概念になっています。

人のライフスタイルを分析するライフスタイル分析は、アドラー心理学独自の技法です。
ライフスタイル分析は、治療・カウンセリングの必要に応じて行われます。