春の訪れとともに、合格発表のシーズンがやってきた。受験生やその家族にとって、この時期は期待と不安が入り混じる特別な時間だ。
ふと、十年前の娘の合格発表の日を思い出す。娘とは同じ大学の同窓なのだが、その合格を知る瞬間、なぜか私が役目を任されることになった。
「合格発表の電話…お父ちゃん掛けて。経験者なので」
そうせがまれ、私は電話を手に取った。そして結果は——見事合格💮。
あの時の喜びと安堵の瞬間は、今でも鮮明に覚えている。とはいえ、ここで少し引っかかるのが「経験者なので」の一言。
そう、彼女は現役合格。私は一浪。
果たして適任者だったのか——そんな疑問を抱いたことも、今となっては微笑ましい思い出である。
合格を勝ち取った皆さん、おめでとう。
そして、これからの受験生にも幸運を。