『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書) 』(
亀田俊和 (著) 中央公論新社 (2017/7/25))
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての足利兄弟の骨肉の争いを描いた1冊。『鎌倉殿の13人』『草燃える』というよりは『太平記』の好きな方にオススメの1冊である。
この2人の争いは、とにかく、長く、複雑である。勝ったり負けたり、和解したり離反したり…
それらがどういう過程で行われたのか、丁寧に描かれている貴重な入門書であろう。
足利幕府2代将軍である足利義詮は、最近の研究では、再評価される動きもあるようで(大河ドラマ『太平記』ではバカ殿のような扱いだった笑)、今後、大河ドラマや映画でこの時代が新解釈で描かれたら、興味深いのではないだろうか…と改めて思った。
おすすめ度(★★☆)
(次回に続く)
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評⑥
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