『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書) 』(坂井孝一(著) 中央公論新社 (2018/12/25))

大河ドラマで歴史考証を務められた坂井先生による日本中世史の入門書。大変読みやすいし、大河ドラマの世界観の「本家」なので、入っていきやすい内容である。
坂井先生独自の「仮説」はとてもおもしろく、ロマンがある。
たとえば、北条泰時の母親は誰なのか、私はこれまで「不明」とした認識していなかったのだが、坂井先生は独自の解釈をされている。
それゆえ、新垣結衣さんの出番が増えたわけだが(笑)。
後鳥羽上皇と実朝の関係、後鳥羽上皇と義時との関係、義時と政子の関係…いずれもしっかりと学ぶことができる名著である。
おすすめ度(★★★)

(次回に続く)