5.つながる住宅(コネクテッドホーム)の一般的なイメージ
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このようにすでにさまざまなところでAIやIоTが活躍しています。
今後、AI・IоT(実際にはさらにビッグデータも絡みますから「三種の神器がもたらす」というのが正しいかもしれません)は、私たちの生活にさまざまな変化をもたらすと予想されます。
通常、私たちの日常生活は、衣食住の3つに分類されることが多いですが、ここでは、「住」について考えてみましょう。
(1) つながる住宅(コネクテッドホーム)
昨今、家の中のあらゆる機器や設備をネットワークでつなぐ住宅として、「つながる住宅(コネクテッドホーム)」という概念が提唱されるようになりました。
IoTと人工知能(AI)を住空間に生かすという発想であり、住民の嗜好などをコンピューターが自動分析し、快適な生活を提供するものであるとされています。
これは、1980年代に米国で生まれ「スマートハウス」の概念をもとに生まれた概念です。
(2) スマートホームのイメージ
① スマートミラー
このスマートホーム…
一般的にはかなりイメージが先行していますね。
たとえば、Googleの社員の方が考案したスマートミラー。
洗面台の鏡の向こうには非接触のさまざまなセンサーがあって、鏡の前に立つだけで心拍数や血圧が表示されるそうです。
② スマートスピーカー
日本にもいよいよ上陸したスマートスピーカー。
調子が悪そうな場合には、リラックスできる音楽を流してくれたり、ストレス発散のためのアイディアを提示してくれたりもしてくれるそうです。
いたせりつくせりですね。
「住民の調子」はどうやって知るのか…とうのが気になりますが、スマートホンのみならず、ドアノブ等に設置された各種センサーがその役割を果たしてくれるわけですね。
③ スマート冷蔵庫
キッチンに、「今日の料理はどうしようか」と相談すると、冷蔵庫内の食材や個人の好み、毎日計測している家族の健康状態等を鑑み、最適なレシピを提供してくれたりもします。
さらには、冷蔵庫自身が足りない食材をAmazonのような通販業者に発注しておいてくれるようになる…いわゆるスマート冷蔵庫構想ですね。
こうなると、「調味料や食材が足りない!」と騒ぐ必要はまったくなくなるわけですね。
枚挙に暇がありませんね。
こういったイメージが先行する、AI・IоT時代の住宅ですが、私はもう少し違った未来もあるのではないかと思います。
もちろん、スマート家電との連携は今後も発展すると思うのですが、天気予報はスマホでもすでに知ることができますので、鏡にその情報が映らなくてもいいと思います。
四六時中音楽を聴く生活をしているわけでもありませんので、自分にぴったりな音楽が毎日流れる必要も、個人的にはあまり感じません。
そこで、もう少し違ったAI・IоTの進化の方向についても考えてみたいと思います。