「私はITが苦手です」
と多くの方が思い込んでいます。
私もその一人。
「私はITは詳しくありません」
そう思っていました。
しかし、
「ITに詳しい」
ということは
「私は大学で自然科学全般について学びました。物理・科学・電気・機械・土木・建築・環境・興業経営…なんでも聞いてください。あ、数学も大丈夫です」
といっているのと同じ。
とてつもない広い分野をさす言葉ですよね。
そんな人間はいないし、専門化が進んだ現在、そんな知識をすべて持ち合わせている必要性もありません。
自分にいろいろなことを教えてくれる友人がいれば、事足りる話です。
この半年。
私は、Facebookを通じて、多くの方とやりとりをしてきました。
専門家の友人もたくさんできました。
弁護士や弁理士の友人がこんなにできるとは思っていもいませんでしたし、公認会計士・税理士といった財務の専門家とお友達になれたのも心強いです。社会保険労務士・行政書士・不動産鑑定士・司法書士等々…本当に多くの方に助けていただける環境が整いました。
ITについても同様。
本当に多くの方に助けていただいています。
Facebookは、今や、優れた専門家と気軽に知り合う手段になりました。
先日のコクヨさんでもお話したとおり、まさに
「家庭教師調達システム」
なのです。
私の場合、
図解や事務効率化についての家庭教師、
動画や映像についての家庭教師、
Facebookについての家庭教師、
プレゼンテーションについての家庭教師、
Googleについての家庭教師、
Macについての家庭教師、
自炊や知財についての家庭教師、
EvernoteやiPhoneについての家庭教師、
ThinkPadについての家庭教師…
写真についての家庭教師…
…と、枚挙にいとまがないわけですが、本当にすばらしい教師陣に支えられています。
使わないのはもったいない!
どんどん、専門家とお知り合いになるべきです。
というわけで、私自身も、
「ITは苦手だ」
と思い込むのではなく、
「ITは部分的ではあるが得意だ」
と胸を張って申し上げることにいたしました。
私の場合、知的生産性を高めるためにどの技術をどう使えばよいのか…とくに、「同期」「検索」をキーワードとする領域…ここについては、多少ではありますが、ノウハウを持っていると思います(思うようにしました)。
「同期」も「検索」も無駄な時間をいかに少なくするか…という点で考えると、根っこはいっしょです。
私たちはさまざまな機器が同期することにより、また、検索速度が飛躍的に向上したことにより、非生産的業務から一段と解放され、真に、創造的な仕事に時間と労力、エネルギーと神経を注ぎ込むことができるようになったのです。
先日、学生時代の友人一家のiPadの初期設定、Googleとの同期化、Gmailのプッシュメール化(MicrosoftExchange経由の設定)等をしてあげたのですが、その際、
「すごい。竹永君、どらえもんみたい」
とほめられました。私としてはさほど高度なことをしたわけではないのですが、「同期」という概念に接したことのない友人にとってはとてつもなくすごいことをしたように感じたようです。
「体型か?」
とぼけてみたのですが、実は、先日のコクヨさんでのイベントの2次会でも、しめの挨拶をお願いした御竿さんに
「竹永さんって、ITのドラエもんですよね」
というありがたいお言葉をいただきましたm(_ _)m
というわけで、依然として、一行もHTMLで文章を書けない私ですが、私も胸を張っていこうと思います。
皆さんも、「苦手」の一点張りではなく、自分のビジネスに関連する分野での得意分野を見つけて、掘り下げてみてください。
「スマフォのすべての機能を使う必要はない。2割の機能で8割の仕事はできる」
と野口悠紀雄先生も、ご自身の著書で述べられています。
いわゆるパレートの原則というやつですが、私もまったくそのとおりだと思います。
誰もが自分は「私、ITが得意です」と胸をはって言ってよい時代なのです。