今朝のニュースで脚本家の市川森一氏の急逝を知りました。
まだお若かっただけにとても残念です。今年は天才が相次いで世を去りますね。

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脚本家の市川森一氏が亡くなった。また一人、天才がこの世を去った。

70歳という若さでの急逝。実に惜しい。

氏の代表作といえば、「太陽にほえろ!」「黄金の日々」等をあげる方が多いが、私の世代の人間なら、「ウルトラセブン」「ウルトラマンエース」のほうが馴染み深い。

主人公が地球を去る際に世界中の子供たちに告げる有名な一言。

「やさしさを失わないでくれ。 弱い者をいたわり、互いに助け合い、 どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。 たとえその気持ちが何百回裏切られようと。 それが私の最後の願いだ。」

この一言。
実は市川氏自身の「捨て台詞」だという。
当該番組のメインライターに起用されるも、番組の路線転換により途中降板。
当時を振り返り、

「話が違うじゃないか」
「裏切られた気持ちだった」

と氏は語っていた。
それでも、

「最終回はお前が書け」

と命じられ、出てきた台詞がこれだというから、皮肉である。

クリスチャンでもある氏の作品には、聖書をモチーフとしたものが多い。
天才は神の手によって天に召された。
ご冥福をお祈りしたい。