今日は、少しライトな話題です。
「竹永さんはどんな道具を使って仕事をしているのですか?」
という質問を時々いただきます。
文具やITが好きなクライアント企業の人事のご担当や、ビジネス・スクールの受講生の皆さんから時々いただくご質問です。
仕事をするうえで道具は不可欠な要素です。
特に、経営コンサルタントにとって筆記用具は最も大切な商売道具の1つです。
筆記用具と申し上げても、ボールペンや万年筆の類だけではなく、パソコンやスマートフォン、あるいは、アプリケーションの話です。
現在、私が愛用している筆記用具は次のとおりです。ハードとソフトが混在していますが、どうかご容赦ください。
1.lenovo Thinkpad X200 + 秀丸&evernote
2.iPhone3G + ワイヤレス・キーボード + evernote
では、1、2の順でお話ししたいと思います。
1.lenovo Thinkpad X200 + 秀丸&evernote
コンサルタントになる前から、私にとってはThinkpadは不可欠な筆記用具でした。すべてB5ノートです。A4が主流だった時代から、「絶対に、A4よりもB5の時代が来る」という妙な先見の明(笑)があり、ひたすらB5のThinkpadを愛用してきました。携帯性を考えたら、B5のほうが絶対に使い勝手が良いと思っていたからです。
Thinkpad以外のパソコンが自分にとってあまり魅力がなかった理由はただ1つ。トラックポイントがついていなかったからです。
Thinkpadは、赤ポチ(トラックポイントの通称)があるおかげで、マウスを使うことなく、かつ、ホームポジションから手を離さずに、書き続けることができるのです。こんな便利な入力装置は他にはありません。どうしてもっと普及しなかったのか、不思議でなりません。逆に申し上げれば、私は年間数回(人のパソコンを使う際)しか、マウスを使いません。
IBM時代から数えて、B5サイズのThinkpadは何代目でしょうか。数えてみます。
① Thinkpad 535(弁当箱という渾名のついていた名機です。今見てもデザインは秀逸ですね)
② Thinkpad 535X(①の改良版です)
③ Thinkpad 240Z(会社支給。やや剛性に問題がありました。535のほうが機械としてはよくできていました)
④ Thinkpad i1124(だったと思います。正確な型番を忘れました。事実上、240とほぼ同じような外観でした。)
⑤ Thinkpad X30(ディスプレイが大きくなり、とても使いやすくなりました。)
⑥ Thinkpad X40(X30からのマイナーチェンジ。よくできていました。)
⑦ Thinkpad X60(完成度の高い機種です。最新型である⑧とは一長一短です。)
⑧ Thinkpad X200(WINDOWS7は横長画面に慣れるのに時間がかかりました。)
記憶が正しければ、現在のX200が8代目ということになります。
ほとんど毎日鞄の中に入っており、ハードな使い方をしていますので、2年くらいで壊れます。24時間電源が入ったままの日も多いです。
歴代のThinkpadは、一般的に、キーボードのストロークが深く、実に打ちやすいと評価されますが、私の感想も全くいっしょです。本当によくできています。
IBMからlenovoにThinkpad事業の売却があった時には、本当に冷や冷やしました。lenovoの経営陣がThinkpadのブランド価値を認め、妙な手を加えずに、今日まで開発・販売を継続してくださったことには、ユーザーとしてたいへん感謝しています。
ただ1つ苦言があります。⑤と⑥の間だったと思うのですが、ACアダプタの変更は残念でした。以前のIBM製のもののほうが軽くてよくできていたと思います。互換性がなく、予備のアダプタをいくつも買い直し、結構な出費となりました。
かつては、Microsoft Wordが主力執筆ソフトでしたが、重いので、この2年くらいは、ほとんどの原稿を秀丸で書いています。エディター・ソフトは立ち上がりが早いですし、何よりも安定していて、書いた原稿がフリーズすることはまずありません。
「うわ! ここで凍る(フリーズする)か?? なぜ???」
とWordを呪ったことが何度あったことか。貴重なアイディアが一瞬にして消滅するのは、本当にもったいない話です。
そういうわけで、この原稿も、当然、秀丸で書いています。
私の場合、パソコンは枕元に立ち上げたまま常に置いてあります。寝る寸前まで書いていることが多く、また、起きた瞬間に、夜中に来たメールのチェックをして、必要があれば返事を書き、さらに、何らかの書きかけの原稿を書き始める…という生活を送っています。
仕事とプライベートを分ける…という発想はないので、仕事の時間とプライベートの時間、両者は時間的・空間的に癒着しています。
<次回に続く>