先週の土曜日、六本木で開講されたSBI大学院大学のオープンセミナーに参加してまいりました。

きっかけは、Facebookで知り合った石川秀樹先生からのお誘い。
久しぶりに大学院(MBA)の講義に参加することにしました。

私は以前から石川先生の著作の読者であり、また、石川先生は早大・木村先生のご友人でもあり…そんなご縁もありましたので、石川先生ご自身にお会いしてみたいというのが、一番の動機でした。

久しぶりの六本木。
早稲田大学を訪問した時以上にお上りさん状態 笑

六本木・泉ガーデン・タワーの20階。
とてもきれいな教室(会場)です。
最近の大学院はどこもきれいですね。

先生の机とスライド画面を囲むように、コノ字型に机が並んでいます。
ディスカッションを前提としたスタイルであることがわかります。
もちろん、海外の受講者の方とネットでつながっています。

まずは、石川先生にご挨拶。
講義前のお忙しい時だったので、名刺交換は後で…とお伝えしました。

ここで意外な発見が。
以前に私のセミナーに出席してくださった方が会場に!

「ありゃ。奇遇ですね。いらしていたのですか?」

「違いますよ。竹永さんが、今日は石川先生の講義聞きにくる…ってFacebookに書いてあったので、私も申し込んでみたのです」

なるほど。そうですか。私の行動はお見通し…というわけですね 笑
実はその方は、私のFacebook友達でもあるわけで。
当然といえば当然です笑 世界は狭い!」

開講時間が近づくに連れ、会場にはおよそ20人の受講者の方でいっぱいに。

事務局長の方のご挨拶の後、石川先生にバトンタッチ。
講義が始まります。

今回のテーマは次の2点です。

① MBAにおける経済学講義の概要(実際のカリキュラムの紹介)
② 原子力損害賠償支援機構法案の是非

講義は、特に、②についてのディスカッションが中心です。
石川先生の講義は、明朗快活
非常によいテンポで講義が進みます。
YOUTUBEで公開されている講義以上におもしろい。
ライブは違いますね。やっぱり、よい!

ディスカッションは、大学院の授業初参加の方もいらっしゃることを想定し、ライトにスタート。
もっともだんだん白熱していくのですが…笑

会場一番右に座っていた私にマイクが渡され、順番に(時計回りに)、自己紹介と自分の意見を1分間程度で…というスタイルではじまりまし…

はじまるはずだったのです…

ところが、ここで、石川先生から意外な一言が…

「あ、その方は後で。竹永先生は最後にコメントお願いします笑」

え?

遠ざかるマイク… 自己紹介は私の反対サイドの方から順番に(反時計回りに)スタートです。

「最初に話しちゃいたかったな。先生の一言で妙にハードル高くなっちゃったな…ああ…こんなことなら、もっと、原子力損害賠償支援機構法案について予習してくればよかった…(T_T)」

後悔先に立たず。

初心者の方もいらっしゃったのですが、そうとは思えないくらい、会場の皆様は、お話がとてもお上手。
意見もたいへんしっかりしています。

「ますます、ハードルが上がっていく…(^_^;)」

自己紹介&自分の意見 …はどんどん進み、ようやくマイクは私のとなりの方へ。

「いよいよ、次だな。早く終わりたいなあ…」

すると、ここでまた、石川先生から一言。

「では、竹永先生に行く前に、海外から参加の皆さんの声を聞いてみましょう。台湾の◯◯さあああん〜〜」
「え?」

遠ざかるマイク。

マイクは、私ではなく、インターネットでつながった、台湾その他の学生さん(卒業生さん?)に向けられます。

「はい。海外の皆さん、ありがとうございました〜。では、最後に、竹永さんにもお話を伺ってみましょう」
近づくマイク。

経済学も素人、原子力損害賠償支援機構法案についても勉強不足…
ハードル3メートルくらいに高まっています。

マイクを手に。

「すみません。めちゃめちゃハードル上がっちゃった状態で…」

苦笑しつつ、切りだすと、会場の皆さんも爆笑
いやあ、リラックスできました。ありがとうございます笑

あ、大丈夫ですよ。ご心配なく。
マイク持つと、ちゃんと話せるので。
『こち亀』の本田みたいなものです笑

ディスカッション。ちゃんと、参加できましたからね。ご安心を。

その後、石川先生は、私を含め、いろいろな受講者の方に絡んで下さり、意見を拾ってくださいました。

話は多岐に及びます。

「単純化」
「効率性と公平性」
「費用低減産業」
「発電・送電分離」
「電力債の特殊性」
「官僚による予算最大化の原理」
「相互扶助」
「引当金・確率論の無意味さ」
「税、国庫、受益者負担」
「会社更生法 JALとの違い」
「金融市場の混乱」
「債権者・銀行、株主の保護問題」

もっとも、1回の授業で結論が出るような簡単な問題ではありません。
残念ながら、あっという間に時間切れ
今回はあくまでもオープン・セミナー
ディスカッションの雰囲気を体験していただくことが目的ですので、これでよいのです。

「お時間のある方は懇親会にご参加下さい」

もちろん、参加者は全員、事前にアナウンス頂いていましたので、ほとんどの方はそのまま懇親会へ。
私も参加させていただきました。

全員と名刺交換
本当にいろいろな業種の方が参加されています。
全員が外部の方かと思ったら、すでに大学院に入っている方も数人いらっしゃいました。
また、SBIの幹部や事務局の方々も参加。
積極的に、受講者の方々とコミュニケーションをとられています。
本当に熱心。とても好感度の高い方々の集団です。

極めつけは、

「実は今、別の教室で、他の授業をやっていますので、全員で見学に行きましょう」

20人近い人数で、現在進行中の授業をオブザーブ。

これまたすごいサービスでした。

大学院の受験の際には、事前に研究室を訪問し、お目当ての担当教官の方にあいさつする…といった活動は、よく聞きますが、ここまで大学院の中身を直に見せてくださる大学院は他にはありません。究極の

「オープンハウス戦略」

です。

SBI大学院の特徴は

① 母体がSBIホールディングス(金融会社)であること
② 通信制であること(一部スクーリング)
③ 人間学・東洋思想を重んじていること

等です。

私が一番興味があるのは、③でした。

文学部史学科出身の私にとってはとても身近な

「守屋洋」

先生が、教授として人間学を教えていらしゃる点です。
これは驚きました!
次回のオープンセミナーも是非参加したいと思います(守屋先生がご担当)。

人間学への重点。
SBIの総帥にして、同学学長でいらっしゃる北尾吉孝先生のお考えがたいへん色濃く反映されていると思います。
このへんは、中小企業診断士受験では学べない部分です。

北尾先生の講義は相当厳しいようです。
経営者を創るための本気の教育…にたいへんなこだわりを感じます。

忙しいビジネス・パーソンにとって、通信制MBAはとても魅力的です。

中小企業診断士の仲間の中にもMBA取得を考えている方は多いと思いますし、経営学修士の方々の中には、次は中小企業診断士…と考えている方が大勢いらっしゃいます。

「診断士とMBA、どっちがいいですかねえ」

よく受ける質問です。

体系的に知識を身につけたいなら診断士、ディスカッションを中心に自分の発想の幅を広げたいならMBA。
経営学を学ぶ方法として、両者はよく比較されますが、私はそんなふうに考えています。

「どっちも行ったら? 山口も私もどっちも行ったよ」

私にとってはどちらの勉強もとてもおもしろかったです。
勉強そのものよりも、「出会い」かなあ。
中小企業診断士にならなければ、木下・山口・矢田らとの出会いはなかったと思います。
MBAに行っていなければ、木村先生との交流はなかったと思います。

私は中小企業診断士の資格をとってから大学院に行ったのですが、順番としては、このパターンがお勧めです。
理由は簡単。教授陣や教員の皆さんが一目置いてくれるからです。「学生」というよりは「同業者」として対等に議論してくださいます。
1対1で何時間でも議論につきあってくださいます。まあ、たいてい、負けるのですがね。それも勉強ですね笑

 

中小企業診断士とMBA。
どちらにも、本当に感謝しています。若いビジネスマンの皆さん、お勧めですよ。

追伸

明日は夕方からFacebookで知り合ったメンバーとSNSの雑談サロンを開催します。
誰でも参加できます。もちろん無料。私も素人みたいなもの。参加したい方は連絡ください。takenaga@eiseikanri.biz