Facebookで知り合った「友達」の1人に千種伸彰氏がいます。

『読む会』の発起人(だと思うのです。違っていたら後日訂正)にして、プラウドコンサルティング代表。

http://www.proud-consulting.co.jp/

元・『ニュースステーション』のディレクターであり、映像系にもめっぽう強いIT系のコンサルタントです。

Facebookに入ってすぐに、私が興味を持った研究会は2つあり、1つが多部田さんの『図解研究会』。もう1つが千種さん主催の『読む会』でした。

『読む会』は噂通りハードです。

http://yomukai.jimdo.com/
文字通り、ハードカバーの経営学の名著を読み、resumeにまとめ、お互いに発表しあう。
意見交換も行い、議論を戦わせる…単に文献の学説上の解釈にとどまらず、これからのコンサルティングや企業経営に現実的にどう活かしていくか、また、これからの日本をどう考えるか…といった点についてもディスカッションする会です。

前回の指定図書は『日本の競争戦略』(ポーター・竹内ダイヤモンド社)。久しぶりに熟読しました(まるまる2回読んでresumeづくりに入りました)。
学んだことは、ブログ、Twitter、Facebookにて発表しましたし、せっかくの機会だったので、社内用に数十頁のresumeを作成し(『読む会』でいただいたデータではなく、別に作成したもの)、他の役員にも参考資料として配布しました。

『読む会』のメンバーは、皆さん、本当に素敵な方が多く、しかも多彩。
マスコミの視点、民間の視点、完了の視点、コンサルタントの視点…といろいろな視点を持った方が勢揃い。
実に多彩な議論ができます。

そんな中で、前回、ポーターの書籍についての議論が一段落した後に、千種さんから提案があったのが、

「震災後の日本をどう考えるか」

というテーマでした。

「ちょっとブレストしてみましょうよ。これだけメンバーいるんだから」

初回参加の私としては、

「主旨は分かるが、ちょっと大袈裟かなあ」

などと、実は、最初は思っていました(お恥ずかしいというか、志が低いというか m(_ _)m)。

しかし、ブレインストーミングが始まると、メンバーからいろいろなアイディアが出てきます。
つられて、私もどんどん「沼」にはまっていきます。
普段だったら絶対に思いつかないようなアイディアです。

この年齢になると、ブレストを仕切ることはあっても、参加する機会は減るのです。ですから、とても新鮮!

次回の課題図書は、『組織行動のマネジメント』(ロビンス ダイヤモンド)なのですが、ブレストのほうは、そこに書かれている原理・原則通りの展開に。

「集団での意思決定は、さまざまな視点から物事を考えられる点、つまり、深さにおいて、個人による意思決定はとうてい叶わない」

という感じ。

いやあ。素晴らしかった。

「頭をガツンとなぐられたような感じ」

で、『読む会』から帰ってきました。

それから数日間。

考えに考え、考えては考え、いろいろ思考実験を繰り返す毎日。
ブレインストーミングの結果が頭を離れず、「思考」錯誤の毎日でした(まだ「試行」には至らず)。

現在、私はあるボランティアに参加しているのですが、ずっとバックアップを続けてくださっているのは千種さんです。
細かい作業を黙々とやってくださっています。

「私は一言も頼んでいないのに」

という言葉は日本ではマイナスのバイアスが掛かった言葉なのですが、そうではありません。気配りと配慮の神様のような方です。

本当にいつの間にか(次の朝になると)、私が思っていたことが実現している…すべて千種さんの手により…といった方なのです。

千種さんは、被災地(浪江町等)に、毎週カメラを持って入り、実際に映像に収め、町の実体を記録し続けている「ジャーナリスト」でもあります。

「実行の人」

です。

これからもいろいろなことを学ばせていただきたいと思います。

若手のコンサルタントの皆さん!
一度、『読む会』にいらっしゃい(笑) 損はしません(断言)。