すでにTwitterで報告させていただいたとおり、昨日はある企業で、比較的若い層の方を対象に、経営戦略論のセミナーを担当しました。
タイトルこそ、経営戦略論でしたが、実際には「部下のタイプ別管理法」(これについては、最近、山口・木下両氏が日本全国の企業で講演中。詳細は、㈱経営教育総合研究所にお問い合わせください)について話す予定でした。
この講演は月1回ペースで実施する1年間のシリーズ講演。
私の他にも、山口・矢田といった弊社研究員が講演も担当しています。

今期の、初月・初日であった昨日。
会場を見渡すと、今年は、顔ぶれが若く、「開講式」前の時間から、皆さん、iPhoneその他のガジェットでネットに接続して、とてもおいそがしそうにしています。

そこで、私の講演は、この話でスタート。

「皆さんは、FacebookやTwitterにどんな印象を持っていらっしゃいますか。また、どんな使い方をされていますか。」

ということで、ショート・ディスカッションを開催。

初対面の方同士なので、自己紹介も合わせて、数分のディスカッションを行っていました。

ところが。うれしい誤算が。

「終わらない…」

どこの小グループもどんどん盛り上がってしまって、私の予定していた時間を大幅にオーバー。

たいへんな関心があることが改めてわかります。
中小企業診断士の理論政策更新研修もこのテーマでやるべきではないか…とすぐに思いました。

その後、私の講義にバトンタッチ。実際に、どのような

「ストーリー」

を描けば、思わぬ人とリアルに出会い、リアルにビジネスにつながっていくのか…
たいへん熱心に聴講していただきました。

「…以上の『ストーリー』でわかるとおり、規模の小さい企業、顧客の少ない企業ほど、SNSの効果は大きい。一種のテコのようなものです。これは精神論ではなく、論理です。いっしょに証明していきませんか?」

ドラッカーは、顧客創造の基本機能は、「イノベーション」と「マーケティング」の2つしかないと説きました。
FacebookとTwitterの併用によるシナジーは、一種の「マーケティング・イノベーション」を巻き起こしています。
ただし、ただ使えば良いというものではなく、使い方があります。
どうやったら、これらにシナジーが起こり、どうやったら顧客創造につながるか…これらについてお伝えいたしました。

「SNSを誤解していました」
「逆転の発想なんですね」
「両者を結びつけるというのは、単にLinkをはるということでないのですね」

講演後、多くの方からこういった感想をいただきました。

講演後の立食パーティでも、1人をのぞきすべての方と名刺交換できましたが、話題はほぼ100%、

「TwitterとFacebookをどうやって企業で活用すればよいか」

に終始。たいへんおもしろかったです。

中締めが終わり、本来、部屋からでなくてはならない時間になっても、議論は続きます。

「そろそろ会場を示させていただく時間です」

幹事様の声が耳に届きません。
皆さん、しばらくしてようやく、はっと気づき、

「じゃあ、続きは次回にやりましょう」

会場を後にします。

社交辞令ではなく、本当に

「次回が楽しみです」

来月の日経ビジネススクール『ケースで学ぶマーケティングの基本』でも同様のディスカッションと講義を盛りこんでみましょう。
今一番ホットな話題ですからね。
こちらのスクールは、全国から受講者の方々が集まるので、いろいろなおもしろい事例が出てくると思います。乞うご期待!ですね。

お互い名刺切れで、名刺交換できなかった唯一の参加者の方に

「では名刺はお互い次回ということで」

と頭を下げる、

「私、Facebook入っていますので、のちほど、そちらで」

とのお申し出。

なるほど。
今後は立食パーティの際にも、名刺ではなく、iPhoneを持ち、その場でお互いに認証し合えばよいのですね。
名刺の印刷枚数が少し減るかもしれません。

こぼれ話を1つ。

「Facebookを趣味にだけ使うのはもったいないですよ。釣りの話ばかりしてちゃだめですよ〜」

昨日の講演中、私が申し上げた一言。
立食パーティ中、参加者のうちのお一人と名刺交換。
その方が一言。

「実は私、ルアー(釣りで使う疑似餌)のデザインを手がけておりまして、『仕事』でよく投げ釣りにいくんです」
「え? それじゃあ、Facebookをお使いになったら、釣りの話ばかりですね。お『仕事』で」

二人で大笑い。
いやいや。大変失礼いたしましたm(_ _)m