物事は多面的に考えなければなりません。
絶賛していたFacebookですが、弱点やデメリットも多数あることが徐々にわかってまいました。

「知的負債の返済問題」もその1つです。

友達の数が増えるに従って、ウォールの流れが早くなります。
まるで、台風の後の鉄砲水のよう。とてつもない急流になります。

一日中ウォールとにらめっこしているわけにはいかないので、寝る前などに、その日一日の友達の投稿をざっと見るのですが、だんだん量が増えていきます。時間もかかります。

さらに忙しくなると、

「ウォールの見逃し」

も生じます。

以前に私は、Facebookは、アイディア創造システムとして機能することをこのブログで述べました。

① 即時反射効果
② 自己動機づけ効果

のシナジーとして、短時間でたくさんのアイディアを生み出すことができるようになるからです。

通常の会議室におけるブレインストーミングの比ではありません。

ブレストに参加してほしいメンバーにメールを打っている間にも、次々といろいろなコメントがいただけ、そこから次のアイディアが生まれてきます。

この効果は本当にすごいものです(その証拠の1つがこのブログです)。

Facebookはお互い無償でやりとりをしますから、アイディアやそれに至る素材としての情報をくださった方に対し、私が報酬を金銭的にお支払いする必要はありません。当たり前の話です。

Give and Takeですから、今度は私の友人がアイディアをほしい時には、何らかの刺激を送り、謝意を示さなければなりません。
義務として…というよりも、自然とそうなります。

ところが、友達の少ないAさんと友人の多いBさんとでは、ここで「不均衡」が生じます。

友達の少ないAさんは、献身的にBさんのアイディア創出に手を貸すことができますが、友達の多いBさんは、それに報いるのが難しくなります。

前述した

「ウォールの見逃し」

問題が生じるからです。

友達から献身的にアイディアやその素材の提供を受けることを

「知的負債」

と呼びましょう。

「知的負債」も、負債である以上、

「返済」

が必要です。お金を返すのではなく、アイディア提供行為自体でお返しするのが、自然です。

「知的負債の返済」

が必要なのです。

友達の数が多くなると、それが難しくなる…つまり、

「知的負債の返済問題」

が生じます。
根本的な解決策はありませんが、次回はこれについて考えてみたいと思います。