カント『道徳形而上学の基礎づけ』(大橋容一郎訳・岩波文庫)を読了した。 新しい訳ということもあって、語り口は明快。巻末の脚注と索引も丁寧で、哲学書としてはかなり親切なつくりだ。それでも、やはり後半は難解で、読み通すには気・・・
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フッサールの現象学はなぜ支持されたのか:カントの哲学との違いを考える
カントの哲学がすでにあるのに、なぜフッサールの哲学が受け入れられているのか。長年、疑問に思っていた。両者には共通点も多い。ともに「私たちは世界をそのまま認識できるわけではない」と考え、意識の働きによって世界がどのように構・・・