動機づけ地形図中の7つの湖を水で見たし、水位を高めるためには、間接的向上法直接的向上法の2つがあります。スライド9

間接的向上法とは、当該湖の上流に位置する湖の水位をアップし、その結果、水が上流から流れ込んで、当該湖の水位をアップさせるという方法です。関係性の場合には、これがありません。標高が一番高いので、上流の湖が存在しないのです。

これに対し、直接的向上法とは、当該湖自体の地下から水がわき出てくるように仕向け、直接的に水位を高める方法です。関係性の場合にも、いろいろな直接的向上法があります。話し方の研修を受けたり、相手の話を上手に聞く方法の研修を受けたりする方法も、その1つです。

しかし、研修は、お金と時間がかかります。そこで、従業員の動機づけに成功している企業のマネジャーたちが、現場で行っている、“お金のかからない方法”を、いくつかご紹介いたします。

第一に、「関係性向上のためのABCD」という方法があります。

人間関係の良好な組織を研究するとひとつの共通点を見つけることができます。それは、関係性向上のための「ABCDの原則」を遵守しているとこうことです。「ABCDの原則」とは、
A:当たり前のことを(ATARIMAENOKOTOWO)
B:馬鹿にせず(BAKANISEZU)
C:ちゃんとやり(CHANTOYARI)
D:できるようになること(DEKIRUYOUNINARUKOTO)
の頭文字をとったものです。

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ここでいう、A「当たり前のこと」の代表例は、

① あいさつ
② 身だしなみ
③ 笑顔
④ ルールを守る

といった、本当に小さなことです。

私たちのクライアント企業では、「あいさつ革命」を提唱し、成功した会社がたくさんあります。

<次回につづく>