正式に1ヶ月ではありませんが、概ね1ヶ月経ちましたでしょうか。
いやはや。非常におもしろい1ヶ月でした。絡んでくださった皆様には本当に感謝申し上げます。
特に、登録後数日で誕生日を迎え、多くの方から温かいメッセージが(T T) 感動いたしました!
ミクシーもTwitterも挫折した私ですが、Facebookのおかげで、SNSのなんたるかを少しずつ、理解…というよりも、体感しています。
マーケティング・コンサルタントとしては、誠にお恥ずかしい話ですが、この年になると、世の中のスピードについていくのはたいへんなのです。
元々は既存の大学・高校時代の友人の再発見を一番の楽しみとしていたのですが、これは実のところほとんどうまくいきませんでした。
私たちの年代ですと、まだまだSNSの普及率は低いのかもしれません。40代のビジネス・パーソンにSNSについての意識調査をやってみたくなりました。
もしかすると、私の高校のOBは、金融機関やお役所務めの方が多く、実名でいろいろなことをオープンにするのは難しいのかもしれません。
結局、450人いた高校の卒業生ですが、連絡がとれたのは、わずか数人でした。
タレントの三船美佳さんが、インターナショナル・スクールの同期生の大半と連絡がとれた!とテレビで嬉しそうに話していたのとは対照的な結果です。
もっとも、現在、Facebookの国内ユーザー数は300万人といいますから、まだまだごく一部。仮に、総人口の半分である6,000万人が対象だとすれば、2%にすぎません。
イノベーション普及プロセス論に当てはめれば、まだ、「革新者(イノベーター)」または「初期採用者」…といった段階です。
今後の普及を待ちましょう。
私はiPhoneを日本での発売日から使っている1人ですが(並んだわけじゃありません。「8GBの黒なら、キャンセルが出ましたが、いかがされますか?」という連絡をSoftBankのご担当からいただき、夜になって契約に行ったのです)、当時は、本当に苦労しました。
①相談できる人はいない
②ネットには情報がない
③テキストや指南書は発売されていない
④ソフトは不完全な状態
⑤ハードの力も弱い…5重苦でした。
加えて、日本の携帯電話とは大きく操作性が異なる…という基本思想には、ほとほと悩まされたものです。
それに比べると、Facebookは身近に相談できる方も多く、情報はすでに巷にあふれかえっています。ありがたいことです。
遅ればせながら。
先日、ザッカーバーグの半生を綴った映画(『ソーシャル・ネットワーク』)も拝見いたしました。地味ながら、なかなか面白かった。
比べていいかどうかわかりませんが、ナッシュの生涯を映画化した『ビューティフル・マインド』よりも印象に残りました。どちらも、フィクション部分が多いので、割りきってみないといけませんが。
さてさて。
登録から1ヶ月経過し、気づいたことを、3つ記しておきます。
①目標・方針を持つこと、②公開情報レベルに配慮すべきこと、③ビジネスへの応用方法を考えること、という3点です。
以下、詳述いたします。
1.ビジネス目的かプライベート目的か、方針を決めてから入ったほうがよい(目標・方針を持つこと)
私の場合、もともとはプライベート目的でしたが、友人はほとんど再発見できず、かわりに、先輩・同期・後輩のコンサルタントの方々や、さまざまな企業研修や講演でお世話になった受講者に方々との再会を果たすことができました。
これは、まさに「想定外」!
中小企業診断士・税理士・気象予報士等さまざまな資格取得者の方々、大学の先生や愛読書の著者の先生、果ては政治家の方々…との出会いもありました。
これらのつながりはいずれも今後のビジネスを進める上で、大切なネットワークとなります。筆不精の私にとって、こんなに素晴らしいメディアはありません。
逆にいえば、プライベートな情報のやりとりは、自分の「ウオール」ではしにくくなりました。再発見した学生時代の旧友とのやりとりは、メールやメーリング・リスト中心になっています。
これから、加入される方は、この点、ビジネス目的なのか、プライベート目的なのか、その両方がOKなのか、ご自身の『プロフィール』に述べておいたほうが親切だと思います。
2.プライベート情報の設定をちゃんとチェックする(公開情報レベルに配慮すべきこと)
見切り発信大好き人間、勇み足大歓迎男の私の場合、いろいろ失敗します。
冒険遺伝子が発達しているのかもしれません。
数百年前に生まれていたら、ふぐ料理の試作品を口に入れ、名誉の「戦死」を遂げていた口です。
今回もちょっと失敗。自分の情報がどの程度オープンになっているのか、事前にチェックしていなかったのです。海外の友人のアドバイスで、そのことが判明。お恥ずかしい限りです。
Facebookでは、アカウント設定の中で、自らのプライベート情報をどこまでオープンにするか、細かく設定できるようになっています。
私の場合、実名ですし、会社も明らかにしていましたし、会社のブログとほぼ同じ内容を日々アップしていましたから、最初はあまりプライベート情報の設定について、深く考えませんでした(実名もアドレスもブログで公開していますので)。
ですが、個人アドレスや携帯電話の番号等や、自分の居場所についても、常にオープンというのは、やはりまずいかな…と思い、現在、設定を変更。情報公開範囲を、いったん、ぐっと狭めました。
今後、いろいろな方にお話を伺い、ちょうどよい「湯加減」を推し量っていく所存です。
3.自分のビジネスへの具体的な活かし方を考える(ビジネスへの応用方法を考えること)
この1ヶ月間において、これが一番大きな気づきかもしれません。
Facebookをビジネスにどう活かすか…いろいろなところで議論され、アイディアが無数に生まれていると思います。
これについて、私は次のように考えています。
Facebookのメンバーの間には、たくさんの「研究会」が存在します。
コンサルタントや経営者の皆さんといろいろな情報を交換する「研究会」の存在はたいへん魅力的。
さっそく、私もいくつかの研究会にエントリーしています。
これらの研究会では、おそらく、テーマを決め、輪番制で、リサーチとプレゼンテーションを進め、知識・情報・経験をシェアしていくものだと思います。
ですが、今後、私が主催する際には、まったく「逆」の研究会を主催してみたいと考えるようになりました。
たとえば、こんな感じです。
私が新たに勉強したい、もしくは、講演・講義・研修のネタにしたいと考えている分野のテーマを、私自身が選び、リサーチを行い、資料を作成し、模擬プレゼンテーションを行う(輪番制ではありません)。
これを聴きに来てくださる方を、Facebookで募ります。
たとえば、こんな感じです。
日時:6月20日(金) 19:00より ××会場にて
テーマ:金融商品取引法の改正点
講師:竹永 亮
講演時間:60分(その後、質疑応答、意見交換、アンケート記入タイム。希望者の方はその後懇親会にもご参加ください)
定員:20名限定
申込み:takenaga@eiseikanri.biz へ直接ご連絡ください
教材のレベル:初稿中心一部未完成、PowerPointスライドなし
参加料:会場使用料・事務手数料として1,000円
すなわち、作成途上の講演ネタ、執筆中の書籍についての情報を披露し、皆さんにはそのモニターになっていただくというスタイルの研究会です。
参加料は、上記例では1,000円としていますが、無料から数千円程度が妥当かと思います。有料の場合、「教材のレベル」や内容によって金額が異なります。
Facebookでお互い実名でやりとりをしている信用できる方々が母集団ですから、モニターをお願いしても安心感があります。
もっとも、現在の私の「お友達」の数はまだ150名くらいですから、ちょっと母集団としては小さいかもしれません。
募集を「お友達の友達」までに拡大してもいいかもしれません。
私に働く効果としては、次の3つが考えられます。
① 無料または極めて低コストで、自分の企画・執筆物の仕掛品についてのAudienceの皆さんの反応を直に見ることができる(テスト・マーケティング効果)
② この仕事をしていると「初演」(初めてそのネタで講義・講演をすること)はいやなものですが、本当のお客様の前で話す前に「初演」を終えることができる(トレーニング効果)
③ 有料であれ、無料であれ、Audienceがいる以上、プライドもありますから、相当まじめに、しかも、締切りにきっちり間に合うように、新執筆を進める(セルフ・ドライビング効果)
ここだけを見ると「私による私のための私の研究会」という印象になりますが、それではどなたにも足を運んでいただけません。
当然、おいでいただく方々にもメリットがなければなりません。
お越しいただくAudienceの皆さんに生じる効果としては、次の3つが考えられます。
① 無料または低料金で、新たな知識・情報をゲットでき、また、私の話の中でおもしろかったところを盗んでいただける(スチーリング効果)
② 私の話の中で失敗した点をほくそ笑みつつ、「あそこでは、ああやってはいけないんだな」と気づいていただける(チャックリング効果)
③ 集まった方々との人的交流が深まる(アソシエイティング効果)
開催場所ですが、私の主戦場である首都圏での開催が中心となると思いますが、大阪出張の折に会場を設定し、ご迷惑でなければ、関西の皆さんにも、”メッタ切り”にしていただけるのではないか…と思います(笑)(大阪勢のほうがむしろ手ごわい…)
仮に、
「2ヶ月に一度のペースでやる!」
ハードと目標を立てれば、今よりももっといろいろな商品を企画・開発・執筆していけると思います。
自分を追い込みますねえ笑
すごい負荷がかかりますが、実現すれば、たいへんありがたいことです。
また、皆さんお集まりの際に、自炊派の方は、裁断済みの書籍をお持ちいただき、物々交換する…といった酒肴、おっと間違え、趣向を凝らしてもいいと思います。
その後に、本当の酒肴を…という流れでしょうなあ。
ううむ、ビール一杯でひっくり返りそうだな。