インターネットが世界にもたらした効用など、今更語るべくもありませんが、世界的に普及機に入ると、いろいろな違った使い方が出てくるものです。
SNSやCGMといった概念もそのひとつ。インターネット黎明期には思いもつかなかった概念が、今や支配的になりつつあります。

この数年、新入社員の研修方式も大きく変わりました。
いわゆる「テキスト」はちゃんとしたものがなくても大丈夫だということです。
今や、大抵の新人さんは、入社すると、会社からパソコンが一台手渡されます。ですから、研修中はこれを立ち上げておいていただき、

「じゃあ、今の言葉、Wikipediaで調べてみてください」

と、新しい概念が出るたびに、GoogleやWikipediaを使って調べながら、講義を進める方式です。

私が担当している中小企業診断士の受験対策講座では、現在も「紙のテキスト」を使うのが主流ですが、これとて、あと5年後・10年後には、現在の常識が通じるかどうかはわかりません。

仮に、受講される方の手元にパソコン(でなくてもよいわけですが)があり、それらがすべて高速でインターネットに繋がっている状態であれば、おそらく、紙のテキストなど一切無くても講義は進められると思います。

本日参照するURLの一覧をそのパソコンにいれておき、順番にクリックしていただきながら、講師がコメントを加える…これで十分に、高度な経営学やビジネス法務の講義を進めることが可能です。

集合知とは、多くの人による大量の情報の寄せ集めの集合体のことです。GoogleもWikipediaもCookpadも、集合知をビジネスにした代表例ですが、本当に驚くほどの速さで蓄積と更新が進んでいます。