未だに余震が収まらず、原発の事態収拾のメドもつかないなかで、不安な毎日を過ごされている方が多数いらっしゃいます。
改めて、被災された皆様には、震災御見舞申し上げます。
先日の余震では、あやうく私もクライアント企業の入っているビルのエレベーターの中で閉じ込められてしまうところでした。
エレベーターから降りた途端。
胸ポケットのiPhoneが振動し、「緊急地震速報」の文字が浮かび上がります。
数秒後に地震波が到達。東京でも相当に揺れました…
その後、数十分間にわたって当該エレベーターは停まってしまいました。
まさに間一髪。
本当にびっくりしました。
直後に、アプリで震源が福島県浜通り(内陸)と知り、もう一度驚きました。原発のことが頭をよぎりました。
震災後、スマートフォンの使い方もこの1か月で大きく変わりました。
iPhoneを購入した際には、携帯電話が、緊急地震速報の受信装置として役に立つとは思ってもいませんでした。
電話の着信は聞き逃しても生命にかかわりはありませんが、緊急地震速報の受信は逃すと生命に関わります。
iPhoneの場合、ドメスティックな携帯電話に比べると、緊急地震速報の受信が遅いようですが、それでも、なまずのマークのアプリケーション「ゆれくる」は、日常不可欠なアプリとなりました。
一方、現在もっともダウンロードされているソフトは、「懐中電灯。」。
これも優れたアプリです。
昔から、iPhoneの明るい液晶画面を使って、iPhoneそのものを懐中電灯として使おうというアプリはたくさんありました。しかし、どれもぼんやりと明るくなるだけで、「ないよりはマシ」といった程度の明るさでした(そもそも、わざわざ、アプリを使うほどもないのですが)。
ですが、この「懐中電灯。」は明るさが格段に違います。従来の懐中電灯型アプリとは、根本的に発想が違います。
iPhone4のカメラ用ストロボ(フラッシュ)を常時点灯させるというアプリなのです。
「明るい!」というよりも「まぶしい!」という感じです。光が目に直接入ると、ちょっと目を背けたくなります。
iPhone4をお持ちの方は是非、お試しください。計画停電中の夜道でも、これなら安心…という明るさです。
ちなみに、懐中電灯でもiPhoneのストロボでもいっしょですが、点光源はそのまま使うと光が拡散せず、いたるところに「影」ができ、あまり明るくなりません。こういうときは、え家庭やオフィスにあるレジ袋をかぶせてみてください。
レジ袋は乱反射により光を拡散し、蛍光灯や白熱電灯の曇りガラスの役割を果たしてくれます。計画停電時の裏技として、我が家でもレジ袋には活躍してもらっています。
そういえば、この2週間。東京は「計画停電」という言葉から遠のいています。
もっとも、電力量が冬以上に大きくなる夏を迎えれば、避けられなくなるでしょう。
経済産業省では、電気予当日や翌日の電力の需要と供給の予測を時間帯別に伝える「電気予報」の導入を検討しているそうです。
電気予報とは、猛暑で日中に需要が高まりそうな場合、「冷房の設定温度を上げて」「使わない家電製品の電源を抜いて」といったコメントも添え、視聴者に節電をするよう注意を促すものです。
効果があがることを願いましょう。