予想通り、昨夜はAppleからiPad2の発表がありました。
私が事前に出していた要望は、
① 両面見開きになること
② 画面サイズが大きくなること
③ 薄くて軽くなること
以上の3点でした。
さてさて。
新型はこの3点を満たしてくれているのでしょうか。
iPad2は、初代と変わらない約10インチの画面サイズを備えていますが、厚さは33%減の9mm弱とiPhone4より薄くなりました。
重量も約600gと少し軽くなりました。
実物を見たわけではありませんが、おそらくは、MacBook Airのときに感じた同様、「薄さ」はかなりのインパクトがあるでしょうね。視覚的な効果のおかげで、「軽さ」も実感できると思います。
中身に目を向けると、新型半導体を搭載して処理速度を大幅に向上させたほか、表側と裏側に動画対応の内蔵カメラを配し、テレビ電話などの機能を充実させています。
日本での価格もすでに公表されていますが、ほぼ初代と変わらない感じですね。価格据え置きです。
というわけで、マスコミやファンからはずいぶん歓迎されているようですが、私としては、これらの高機能はあまり興味がありません。
① 見開き画面の採用→見送り(当然か…笑)
② 画面の大型化→見送り(これまたニーズはないんでしょうね)
で、
③ 軽薄化→これだけは及第点
といった感じです。
オプションとして同時に発表された風呂の蓋のようなケースはおもしろいアイディアです。
皆さん、一度はお店でこの
「風呂の蓋」
の開け閉めを試すのでしょうね。もちろん、私も試しに行きます。
しかし。
電子書籍としての使用を考える場合、Retinaディスプレイ(iPhoneで採用された高解像度ディスプレイ)の採用が見送られたのは残念。
画面が小さくても、解像度が高くなれば、ある程度、評価できたのですが…
A4見開き(420×297㎜)、すなわちA3の書類を実寸で表示するには、最低でも22型ワイド以上の画面サイズが必要です。
最近のパソコンの中には、21.5型程度のワイド画面でフルHD(1920×1080ドット)を表示できる高精細モデルも出てきましたが、これでもちょっと小さいわけです。私の自宅書斎のiMacも画面サイズは21インチです。
そんなに大きな画面はいらない…という方もいらっしゃるでしょうが、紙のサイズに慣れているにとって、A4見開きの書類を実寸で表示できる環境は、やはり捨てがたいものです。
もっとも、そうなると現在のiPadの数倍の重さを覚悟しなければなりませんので、重量の問題が出てきます。手でもって気軽に読み書き…とはいかなくなります。
「A4判の書類を見開きで読める携帯タイプの端末」
の登場は、どうやらまだ先のことになりそうです。