中小企業診断士の更新書類、ようやく発送完了。

ああ、毎度のことながら、いつもギリギリになってしまう。なぜこうも毎回、期限直前まで引っ張ってしまうのか。もう少し余裕をもって動けばよいものを、と思うのだが、何度繰り返してもこの有様である。

思い返せば10年ほど前、一度うっかり更新手続きを忘れてしまい、1年間の救済措置のお世話になったことがある。あのときは本当に危なかった。気づくのがあと少し遅ければ、資格を喪失していた。まさか自分が「無資格者」になりかけるとは思ってもいなかった。

仮に今、万一資格を喪失したとしたらどうなるか。

一次試験からの受験となると、合格するのはかなり難しい。

とはいえ、私は旧制度の合格者なので、一次試験は一生に一度だけパスできるという権利を保有している。つまり、試験制度上は、一次試験を飛ばして二次試験だけ受けることができる。

となると、「二次試験を頑張ればいい」という話になるのだが、今となってはその「頑張り」すら怪しい。試験委員対策などまったくしていないし、自分の経験に基づいた持論を展開して、それが評価されずに落とされる可能性が高い気がする。

もし本当に受け直すとしたら、じっくり過去問題を研究し、試験委員が何を見ているかを把握する必要がある。そして何よりも、「90分で指定された文字数に答えをまとめる」ためのスピードトレーニングを積まなければならない。

要するに、これはもう“試験のための訓練”である。実務の力や現場経験があったとしても、それだけで乗り切れる試験ではない。

そんなことを考えながら、ギリギリの投函を終えた。

診断士という資格は、知識と経験の証であると同時に、「ちゃんと更新し続ける意思があるかどうか」も問われているように思う。