『中世史講義 ──院政期から戦国時代まで (ちくま新書) 』(高橋典幸 (著, 編集), 五味文彦 (著, 編集)  筑摩書房 (2019/1/10))

これも比較的新しい入門書。
複数の専門家(いずれも第一人者といってよいだろう)が各章を担当されており、ちょっとした論文集のような体裁になっている。
それゆえ、やや、難しく感じるかもしれないが、気になる章だけつまみ食いしてもよいと思う。
おすすめは、編著者である高橋先生による第1講「中世史総論」。中世期の「胎動」の社会的背景やメカニズムがコンパクトにまとめられている。
第2講(テーマは院政)、第4講(テーマは鎌倉幕府成立)も面白く読ませていただいた。
今年の大河ドラマとは直接絡まないが、第6講(テーマは荘園と武士)、第8講(テーマは南北朝の動乱)もおすすめである。
おすすめ度(★★☆)

(次回に続く)