『北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 (中公新書) 』(岩田慎平 (著) 中央公論新社 (2021/12/25))
ドラマの放映とは関係なく書かれた一冊だというが、だとすればたへんタイムリーなタイトルだったと思う。
ただ、本書の前半は、平家政権の崩壊からスタートし、一般的な中世史のテキストのような記述が長い。
最新の研究成果が反映されている日本中世史の入門書としてはよいと思うが、「義時の本」として期待すると、ちょっと期待外れだと思う。
とはいえ、後半は義時中心の記述になり、NHK大河ドラマの解釈とは異なる側面の義時を知ることはできると思う。承久の変の説明も大変納得できるものであった。
おすすめ度(★★☆)
(次回に続く)
鎌倉時代を知るためのオススメ新書のついての書評④
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