「言語創造」
とは言ってはみたものの、私には言語学の知識がありません(日本語の文法に大学受験時に学んだ英文法(現在TOEIC学習で思い出しつつある)、漢文法がほんの少々、ドイツ語文法のかけらくらいの知識ですよ。当然)。
さて。
人工言語としてはエスペラントが有名ですが、あまり普及はしていません(私もよく知らない)。
世界言語は当たり前ながら英語なわけです。
大英帝国が世界を席巻したという歴史的経緯もあるでしょうが、やはり、言語としての合理性が高かったことが最大の理由なのでしょうね。
そこで、英語が合理的だと思う点(英語と日本語以外ですと、ドイツ語を大学の時に第二外国語でとったことがあるくらいなんでうすけれどね)、ちょっと惜しいと思う点を述べつつ、それを参考に【私が神になったら】という「言語創生」のためのアイディアを考えてみました。
1.名詞の性をどう扱うべきか?
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英語には基本、名詞には性がありません。
船や国家を代名詞「she」で置き換えたり、太陽を「he」と表現したりすることはありますが、これはまれな例でしょう。
英語の名詞には性はないといってまず問題ないでしょう。
ドイツ語・フランス語と違ってこれは楽!
名詞関連ですと、「a」と「an」、「this」と「these」といったごく一部の限定詞(冠詞や一部の代名詞的な形容詞のことです)だけが、数によってのみ変化しますが、ま、微々たるもの。
ただ、冠詞の区別(「a」「the」)には閉口しますなあ、これは直接的な名詞の問題ではないけれど。
【私が神になったら】
名詞の性は当然導入しません(フランス人・ドイツ人のみなさんごめんなさい)し、ついでに、冠詞(a、the)も廃止しちゃおうかと思います。
原則廃止で、強調したいときは「形容詞的に使ってもいいよ」くらいにしてあげるかな。
冠詞をなくしたら世の中パニックになりますかね(@_@) 冠詞のない西欧言語ないかなあ…と思ったら、あるじゃないですか!
ラテン語!!
ロマンス諸語の元となったラテン語には冠詞がなかったそうです。
「だから、滅びたんだよ」といわれると説得力ないと思っていたら、ロシア語や多くのスラブ語、そしてペルシア語にも冠詞はないんですね。
というわけで、皆さん!
「とある本」か「その本」かは、文脈から考えるんです。
冠詞に頼ってはダメ!!
こんなの、語形変化(活用)が生じず、語順が意味を解釈する際の重要な決め手となる中国語なら当たり前の文化ですよ\(^o^)/
2.「いやあ、さすがに格が違うね〜」といわないために
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英語は、名詞の格が簡単ですよね。
これもドイツ語なんかとは大きな違いですね。
せいぜい所有格ですか「〜’s」というやつですね。でもまあ、これは全部「of」のような前置詞で代用できますからね。
名詞に格がないのに、代名詞には格が残っていますね。「I-my-me-mine」というやつです。
名詞にもないということは、代名詞にもなくてもなんとかなるんじゃないかと。
「Makoto」は主格(主語または補語としての使用)でも目的格(他動詞または前置詞の目的語としての使用)でもわかるんだから、「Makoto」が「he」に代わっても、何とか区別つくのではないかと思うのですよ。
つまりですね、
She like Makoto.(三単現のsはありませんよ。「俺の言語」ですから)
が通用するなら、
She like he.
でも通用するはずだという理屈です。
This is his book.
もなしです。所有格の「his」は廃止。
This is book of he.
です(前述したとおり、冠詞は廃止して文を書いています)。
だって、
This is book of Makoto.
は、(冠詞の問題はさておけば)、意味通じますからね。
【私が神になったら】
というわけで、格について長・短理解した上で、やはり、名詞・代名詞そろって、格は廃止です! 主格と目的格と所有格(「his」「〜’s」等)はすべていっしょ。
ただ、多くの西洋言語の場合、格があるおかげで(「私が」「私を」がはっきりしているので)、語順の入れ替えがかなり自由にできるわけです。これは格の長所ですね。
格がなくなれば、これらの判別ができませんから、順番で、主語なのか目的語なのかは判断しなければならなくなる…
修辞における「倒置」はかなり制限されることになります。詩人とかには評判悪そうですね、「俺の言語」は笑
所有格は「of」にあたる前置詞で対応。再帰代名詞の存在については(「〜self」)についてはそのうち考えます。
<次回に続く>