昨日は「人生100年時代 あなたと私のLIFE SHIFT」というテーマでサロンを主催しました。

ライフシフト時代はもう何度も会合を開いているので、読書感想会ではありません。その向こう側の話です。

2週間ほど前に昼に同一テーマで開催した際には、

「未来予想」

のようになり、今後の婚姻制度・尊厳死制度がどう変わっていくか…という議論が中心でした。

今回は、がっつりと

「残りの半生とどう向き合うべきか」

という議論になりました。

病気の問題、健康の問題、家族の問題、お金の問題、

そして、

「自分自身が何をすべきか」

という問題。

メンバーはようやく40代に入った方からすでに還暦を迎えられた方まで、概ね20年位の開き。
これくらいジェネレーションに幅があったほうがこのテーマは面白いな…というのが私の実感です。

先輩は後輩から刺激を受け、後輩は先輩から今後起こりうる事象のお話を伺う…
まさに理想的なGive and Takeが実現しました。

雑談型のサロン、すでに私は200回以上主催しているのですが、概ね4つに分かれます。

① ファシリテーターである私が半分アドバイザー的に進めてしまう回(自分の得意領域をテーマとした会)
② 中立し、ファシリテーターに徹する回(すでに何度も開催しているテーマなどの場合)
③ ファシリテーターであることを忘れ、議論に熱中してしまう回
④ ファシリテーターでありながら、学びが多く、黙々と自由連想してしまう回

今回は、まごうことなき④でした!

皆さんから飛び出す一言一言が自分に突き刺さる感じでした(よい意味で)

① セカンドライフを考えるときは夫婦という単位を基本で考えなければならない(「奥様視点」は不可欠な切り口となる)」
② 定年退職を経験すると、言葉では言い表せないくらいの状態に陥る」
③ 富士通グループのセカンドライフ支援の会社「富士通クオリティ&ウィズダム」さんの取り組みはもっと調べてみたい
④ 給料面での不満・人間関係面での不満・自分の成長の限界という3つが揃ったらはじめて会社をやめてもいいと考えるべきだ
⑤ 自分の延長上の仕事をどんなにエクステンションさせても、それはイノベーティブではない
⑥ イノベーティブという言葉にまどわされてはいけない(新規市場・新規製品の参入だけがイノベーティブな仕事ではない)
⑦ 「あと○回夏休みとったら△歳」と考えると、人生は案外短い
⑧ 「興味のあることをつきつめていけば仕事になる」その一方で、「趣味を仕事にしてしまうと、楽しみが一つ減る」
⑨ ある方向をやり尽くした感があった場合、別な方向に穴掘りを始めるべきだ
⑩ 副業で大切なのはお金をかせぐことではなく、無形資産を増やすことである
⑪ 読書会は「本を読む」という負担があるので、集まってくる人の「質」を維持・選別際に、非常によい「篩(ふるい)」になる
⑫ 新しいスタイルの読書会が増えている
⑬ 論理ではなく組み合わせで考えるAIの時代、自分の無形資産の組み合わせをもう一度考えてみるべきではないか(思いもよらぬ自己内シナジーが発生するのではないか)
⑭ 人間は「なまもの」。自らのタレントは活かしたままイノベーティブな仕事に移ることはできる
⑮ イノベーションを技術革新と訳したのが、日本人最大の間違いではないか
⑯ 「貫きたいか」「変わりたいか」それが問題だ
⑰ 高橋俊介の『キャリアショック』では、人間のタイプを「① 富士山型 頂上が見えていて登っていく、② アルプス型 登ったら別な山がある 山脈、③ サーフィン型 いい波が来たら乗る」の3つで分けているが、今後は「④ 遊牧型」が増える、いや増えている
⑱ 思えば自分の人生は常に「貫きたい」だったが、結果としては10年おきくらいに大きな変化があり、結果としては「変わりたい」型の人生だったなあ
⑲ 世の中を変えたい!という行き方も良いが、周囲1メートルを幸せにしたいという生き方からスタートしてよいのではないか
⑳ 自分が変わるとき、常に「変わろう」と思ったのではなく、「自然発火」だったのを思い出した⇒周囲1メートルへの配慮からスタートし、無形資産形成に努め、跡は自然発火を待つだけだ(自然発火の原理)…

…2時間で何か、こう、「悟る」ことができた、すばらしいサロンでした。

参加くださった皆様、本当にありがとうございました。