さてさて。
「アドラー心理学」ノートも3回目。
今日は、対人関係論についてまとめておきたいと思います。

まずは、「怒り」という感情にスポットを当ててみましょう。

アドラーの目的論によれば、怒りは2次感情であるとされます。
すなわち、アドラーは、相手を威嚇することで支配したいという目的にために、怒りという道具を作り上げたと考えるべきと主張しているのです。

彼は、怒りは創りだすことができるし、自由に引っ込めることができると考えました。

有名なのは電話の事例でしょうか。
子どもを叱りつけている母親は、感情に任せて、大声で怒鳴りちらしているように見えても、親しい友人から電話がかかってくれば、怒りを一旦引っ込め、笑顔で会話し、電話が終わると、また、大声で怒鳴り散らしてしまう…

なるほど。
確かに、あくまでも、「怒り」という感情は、「出し入れ可能な道具」だということが、納得できてしまいます。

そこで、アドラーは、怒りはコミュニケーションの一形態であり、怒りを使わないコミュニケーションは可能である、したがって、怒りという道具を使う必要はない…と主張したのです。