最後は、「仮想論」です。
アドラー心理学では、統一された全体としての個人は、相対的なマイナス状態から相対的なプラス状態に向かって行動すると考えます。
人間は、自分があたかも相対的なマイナス状態にあるように感じているので、それを補償するために、あたかも相対的にプラスの状態を目指しているかのように行動していきます。
プラスやマイナスは、あくまでも「相対的」なものであるというところがポイントです。
絶対的なプラスの状態、絶対的なマイナスの状態があるわけではないと考えるわけです。
いかがでしたでしょうか。
①個人の創造性、②目的論、③全体論、④社会統合論、⑤仮想論という5つの基本前提。
なんとなくわかる気がしますが、反論しようと思えば反論できそうな気もしますよね。
私も何度も、本を読んだり、人と議論しましたが、なんとなく理解しているレベルです。
量子力学の本を読んだときの同じような感覚です。常に「??」が沸き起こってきます。