回を追うごとに参加者が増えてくださる通称「Mac雑サロ(正式名称:「Macをビジネスの世界に持ち込もう」)」。
忘れないうちに振り返りを。
Q.OSはアップロードしたほうがいいか?
MacOSは昨年バージョンアップされて、マウンテン・ライオンからマーベリックスへと進化しました。
私見ですが、両者はほとんど、「見た目」の変化はありません。
節電関係が見直されて、バッテリーの持ちがよくなっていますので、外で使う人は、マーベリックスにアップしておいたほうがいいでしょう。
また、iOSと同様、アップしておかないと、他のアプリがバージョンアップされても、ダウンロードできませんので、ご注意ください。
Q.サイズはどれくらいを購入すればよいか?
一概には言えませんが、Microsoft Officeをインストールして、Business上でも使うことを前提とするならば、128GBは必要だと思います。
現在私は256GBを使っていますが、大きなデータ(動画等)は、外付けのハードディスクに分けています。
また、Evernoteはローカルには落としていませんし、Dropbox上同期するファイルもかなり選んでいます。
でないと、あっという間に一杯になります。
Q.立ち上がりが遅くなるがどうすればよいか?
私自身、あまり、これに苦しんだことはありません。2011年秋から使っていますから、すでに3年半。
Windowsのウルトラモバイルを使ったことがないので正確な比較はできませんが、Macは、長く使っても、あまり遅くならないというのが実感です。
ただ、お困りの方も多いようですね。
昨日出ていたのは、Memory KeeperとTech Tool Proでしたね。
ただ、根本解決は難しいようですね。
前回のMac雑サロの時に、参加者の方がおっしゃっていたのは、2年に1回初期化してしまうという方法。
まあ、これはWindowsでも同様かもしれませんが、元通りに近い速さになるそうです。
Time Machineで必要なデータは復元できますしね。
Q.「その他」領域の消し方
Macを使っていて、だんだん困ってくるのが、その他領域の肥大化問題です。
で、これは、私の方法をお話しましたが、
Finder>移動>(オプションボタンを押して出現する)ライブラリー
を開けて、ライブラリー内の不要なファイルを削除するという方法です。
特に、
Cashes
の中身は1ヶ月に1回くらいドカッと消しています。
また、
Application Support
の中にも、不要ファイルがいっぱい。
意味のない(だろうという)文字列のファイルは大抵、一時的に作成されたファイルのようなので、消しても実害はありません。
自己責任でやってみてください。
Q.Automatorの使い勝手はどうか?
これについては私も知りませんでした。
そういえば、Macを使い始めた頃に、あのロボットみたいなアイコンにちょっとだけ興味を持って調べたことがあったんですが、結局使いませんでした。
昨日もほとんどの方が使っていなかったので、案外普及していないのかもしれません。
各自、興味のある方は、ネットで調べて使ってみてください。
ちなみに、写真のリネーム管理だけであれば、いろいろリネームアプリは出ていますね。
Q.iTunesのデータが大きくなったらどうすればよいか?
これまた、256GB以内のSSDMac(SSDを使っていて容量の小さいMacBookのこと)の中で扱うのは無理があると思います。私は家のiMacに外付けハードディスクを付けて、iTunes内の音楽データは一括してそちらで管理しています。
必要な音楽ファイルだけ、SSDMacに移して使っています。
音楽データをiPhoneに同期させたい場合(まあ、もはやこれもしなくていいのですが)も、自宅のiMacでやってしまっています。
もし、SSDiMacで音楽データを管理するなら、外付けハードディスクを用意し、その中にiTunesライブラリーを移すのがベストだと思います。
iPhotoによる写真管理も同様です。
Q.写真管理はどうやって行えばよいか?
私見ですが、Macのデフォルト写真管理アプリiPhotoはどれも使いにくいです(私の場合)。
iPhotoは、概ね5万枚までの写真を扱うことを想定に作られており、7万枚くらいになると、開くことすらままならなくなります。
あ、この場合も、iPhotoのライブラリー自体は、外付けのハードディスクを使うことになります。SSDでは5万枚以上の写真は入りきりません。
そこで、私は写真については、Windowsパソコンで、神アプリPicmv を使って、写真のファイル名を撮影日時(【例】20140331192130.jpg 等)に変更し、同時に自動作成される日別フォルダ(【例】2014.03.31 等)に、これまた自動格納して、整理しています。
過去撮影した7万枚以上の写真をすべて網羅。
このアプリ、対象となるのはJPGだけではなく、任意の写真・音声・映像ファイルがすべて、対等に、同時に、扱えます。
ですので、写真・音声・映像ファイルは、全部Picmvを使って、「フォルダ管理」しています。
クラウド上にバックアップをとりたいのであれば、いくつかの選択肢があります。
1.Picasa
2.Bitcasa
3.Evernote
4.Dropbox
各々一長一短です。
が、昨日のやりとりを見ていると、Googleが運営しているPicasaの有料会員の会費が安すぎて(@_@)。
Dropboxファンはこころが動きますね。
PictShareを使って、さくっとPicasaに写真をアップされている方がいらっしゃいましたが、これは便利ですね。
Q.Macの有料保証(プロテクション・サービス)はつけたほうがいいか?
昨日の感じですと、人それぞれですが、落下や水没のリスクが高いものを優先したほうがいいかなと思います。
私の場合でいえば、iPadは入っておいたほうがいいかもしれません。コンクリートやアスファルトに落下させれば、九分九厘破損します。
Macは立ったまま使うことは稀ですし、iPhoneはカバーに入っていますし、慣性質量も小さいから、めったに壊れません。
iPadが一番リスクが高いですよね(例のホワイトボードに貼り付けるというプレゼンの場合には必ず入っておきましょう)。
プロテクション・サービスに入っていれば、1年間たったところで、新品と交換していただけるわけですし。
入っていてもいいかなあと思いました。
Q.ApertureとLightroomについて知りたい
どちらも、写真のRAWデータ(JPGと違って非圧縮の生データ。後からいろいろ加工しても劣化が少ないまたはしない。ただし、大容量だし、カメラメーカーごとに拡張子が異なる)を処理しようと思うと、いわゆる現像アプリが必要になります。
両者はこの代表例。前者は、アップル製、後者はAdobe製ですね。
私は前者を使用。Lightroomのほうが高機能だと思うのですが、Apertureでも十分に写真の編集は可能。今のところこれで満足しています。あらゆる拡張子のRAWデータを読み込んで、かつ、処理できるのもすごいですね。
Q,Keynoteについて知りたい
Apple版のPowerPointです。今や、MacでもPowerPointが使える時代! だとすると、Keynoteはいらないじゃあないか…という方もいると思いますが、
PowerPointに比べて、Appleの他のアプリとの相性が良いのが特徴です。
昨日ご紹介したのは、
1.写真がさくっと入る
2.動画がさくっと入る
3.マジックムーブが美しい
という3点でした。
この他、iCloudに格納したKeynoteファイルは、特殊な効果をのぞいて、iPhone、iPadでも編集できます(iOS版Keynoteで開けます)。
なので、ちょこっと修正したい場合等、満員電車の中でもiPhoneでできてしまうのは助かりますね。
Q.Quick Time Playerの画面収録機能
これは神機能です!
とにかく、Macの画面をビデオ化しながら、音声も入ってしまう。
Macの操作方法等のビデオを撮る際にも、大変重宝する機能です。
後述するReflectorと組み合わせれば、iPhoneやiPadの画面操作も収録できますし、PowerPointと組み合わせれば、スライドショー動画も撮れます。
ただ、この方法だと、PowerPointの脇が「黒くなってしまう」という問題が生じます。
で、解決策ですが、QuickTimePlayerを使わずに、PowerPointの「録画機能」を使えば、「脇黒問題」は生じません(今朝、試してみました)。ただし、この場合、ナレーションが記録されませんので、ナレーションは別撮りになりますね。
詳細は、自己レス参照。
Q.AppleTVとReflector、AirServer
いずれも、iPhoneやiPadの映像をテレビやMacに映し出すための方法で、いずれもアップルのAirPlayという仕組みを使っています。
まず、AppleTVですが、こいつとテレビをHDMLケーブルで結んでおけば、AppleTVが受信機となり、同一無線LAN上にあるiPhoneやiPadの画面をテレビに写しだしてくれます。
家庭で、iPhoneで撮影してきた写真や動画、YouTube動画を楽しむのに適した使い方です。
また、AppleTVは単独で、アップルからオンデマンド方式で映画を買ったり、借りたりして、試聴することもできます(ただし高い)。
AppleTV自体は偉い安いので(1万円しない)、あっても損はしませんが、なかなか普及しませんね。うちもあまり使っていません。
会社にもAppleTVあるので、雑サロや講義の際には、それにつないでやったほうが無線で便利なんですがね。
ReflectorとAirServerは機能的にはいっしょ。
iPhoneやiPadの画面を、同一無線LAN上のMacの画面に映し出すというものです。これまたAirPlayを使っています。
どちらも有料のアプリ。昨日の感じだと、AirServerのほうが安いようですが、Reflectorもずいぶん安くなりました。
iPhoneの画面を、講演や研修の際に画面に出したい場合には重宝するしくみです。
Q.Kindleが読めないが…
ですねえ。
今のところ、iBooksを利用するのが、Appleユーザーにはベストな選択肢かもしれません。
iBooksで購入した書籍は、Mac、iPhone、iPadであれば、同期しますし(読みかけた箇所に移動します。この点はKindle同様。ただし、Kindleほど正確に、迅速に、同期しません)、何よりも、全文検索できるのが大きい!
小説のように後から検索しない書籍であれば、iPhoneに入っているKindleで読んでもいいのですが、仕事で使う本をKindleで購入し、iPhoneやiPadで開いても、読むことはできますが、全文検索機能は使えません。KindleペーパーやAndroid端末なら全文検索できますから、これらの端末を買え!ということなのでしょうね。
iBooksは、アップルユーザーには最適な仕様ながら(全文検索、機種間同期等)、まだ、書籍の品揃えが少ないのが玉に瑕です。
Q.iMovieについて知りたい
最新のMac版iMovieは、iOS版iMovieと同じくらい体感的に使えるように大進化しました。是非一度お使いください。
特に、
「ピクチャインピクチャ−」
という機能は神です。
PowerPointや写真と組み合わせれば、かなりおもしろい、「しゃべり」の動画も作れます。
撮影用にiPhoneをお使いの方も多いと思いますが、3メートルくらい離れると、かなり大声で話さないと、iPhoneのマイクは音声を拾ってくれません。
音声におけるベストな位置は、バストショットの距離。話し手とiPhoneの距離がちょうど、両腕を伸ばしたくらいの距離(50センチ強)くらいです。
それ以上だと、マイクを使わないとうまく撮れません。
ただ、iPhoneのイヤフォン兼マイク端子では、通常のマイクはつないでも使えません。
つながるのは、イヤフォン・マイクだけです。
そこで、私は、ボーズのイヤフォン・マイク(BOSE IE2)のマイク部分を使って撮影することがあります。
ボーズのイヤフォン・マイクは音質が高い! 他の製品はいろいろ試したが及第点に至りませんでした。
さらに本格的に撮りたいならば、専用のマイクアンプをつなぐ必要があります。
代表例はこのTASCAMのアンプです(型番は自己レス参照)。
これをつければ、どの市販マイクも使えるようになります。
ボーズのイヤフォンマイクもそんなに離れたところに話し手が立ちますと使い物になりませんものね。
ですが、ここでも1つ注意点があります。
どの市販マイクも使えるようになるのですが、iPhone&マイクアンプと、マイクを結ぶケーブルは、アダプターを介して、
「キヤノンケーブル」
を使わないと、うまく撮れません。
民生用の延長ケーブルだとノイズを拾ってしまって、音質は相当悪くなります(使い物にはならないレベルです)。
ですので、
iPhone−マイクアンプ−アダプター−キャノンケーブル−アダプター−市販マイク
というちょっと複雑な結線になります。
この際、市販マイクではなく、放送用の1万円以上のマイクを使ってやると、音質は恐ろしくクリアになります。
手間はかかりますが、これがiPhoneを使った場合の録画で最高音質を出すための方法です。
PowerPointを動画として記録する方法
http://office.microsoft.com/ja-jp/mac-powerpoint-help/HA102928513.aspx
TASCAMのマイク・アンプ
http://tascam.jp/product/ixj2/