GoogleやYahoo!のお陰で、インターネットを通じて情報を検索するためのインフラはこの数年で飛躍的に向上しました。パソコンの外部環境へのアクセスの容易性・統制可能性は格段の進歩を遂げました。

たいていの言葉・概念であれば、それがたとえ固有名詞であれ、僅か数分で発見することができます。
私は、中小企業診断士試験の対策講座の講師の仕事も担当しています。中小企業診断士の試験では、毎年、実際の企業がモデルとなり、ケーススタディとして出題されます。
出題された企業のモデル企業は一体どこなのか…これは、毎年、業界では大きな関心ごとです。
モデル企業の探索の際には、これまでは、人伝(人脈)が頼りであり、「ある信頼できる筋によると、今年の事例問題のモデル企業は、◯◯県××市にある株式会社△△という製造業だそうで…」という情報があると、他の仕事はそっちのけで耳を傾け、しっかりとメモをとったものです。
ところが、最近では、モデル企業の探索にもインターネットが大活躍。今年、私も講師を勤めているTBC受験研究会では、2つの事例企業のモデル企業を断定することができたのですが、発見までの検索時間はそれほど長いものではありませんでした。
数年前には何日もかかった探索作業ですが、今や、ある程度の予備情報を持ち、インターネットを使った正しい検索方法さえ理解していれば、誰もが短時間でアクセスできる可能性を持つようになったのです。

今や、雑誌や書籍も、Googleによる検索の方法の特集のオンパレード。『「超」整理法』の野口悠紀雄教授が2年前に出した『超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー』も、タイトルはすごいのですが、期待して読んだら、Googleの解説書のような本でがっかりした覚えがあります。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)が企業マーケティングの最重要課題となりつつあることも当然です。SEOについて、多くの企業が、手を変え品を変え、常に新しい方法を求めています。

余談ですが、今(この記事を書いている時間現在という意味ですが)Googleで「林檎化」というキーワードで検索していただくと、先日の私のブログ記事「竹永家林檎化計画と高齢者IT」は上から3番目に登場します。「仕事の電子化」も同じく上から3番目。「夢のパーソナル・クラウド」はトップにランキングされます。「与件の記号化」「大きな境目」「ドメイン関数の基本方程式」「難問歓迎の原則」「リバースエンジニアリング学習」「再現学習法」「完成の欲求」といったキーワードについても同様に検索すると、経営教育総合研究所の頁ではなく、TBC受験研究会(資格試験のスクール)のホームページのブログではありますが、すべて私の記事が最上段にヒットします。
検索してくださる方が多いことの現れだと思います。読者の皆様、本当にありがとうございます。

話をもとに戻しましょう。

㈱経営教育総合研究所 竹永 亮(takenaga@eiseikanri.biz ご意見・ご感想はこちらへ)

<次回に続く>