最近、クライアントから動画を使ったプロモーションについて質問を受けることがあります。

大抵の場合は、千種伸彰氏の著書『セルフ・キャスト』をご紹介して、

「これで勉強してみてください」

と申し上げるのですが、その後も質問されることがあります。

一番多いのが、技法はわかったが、いったい、何をどう撮ればいいのかわらかないというご質問です。

案外皆さん、固く考えすぎで、ものすごい

「大作」

を作ろうとされてしまうようですが、

「いやいや、動画はスナップですよ。気軽に撮るのが一番」

と申し上げています。

千種さんの著書にも

「質も大切だが量が大切だ」

と書かれていますし、ご本人もそのことはいろいろな講演で主張されています。

私も全く同感です。

私見ですが、私は、中小企業が動画で情報発信する際、その方法には、次の2種類があると思います。

① 企画発動画

はじめに企画あり。
ストーリーを考えて、原稿を作ってそれに基づいて動画を収録した動画。
編集し、完成させる。

作業手順が明確ですが、着手が億劫になる(機動的ではない)という欠点があります。

② 素材発動画

とにかくおもしろい動画が撮れたので、編集しておもしろいものにしてみよう…という動機で生まれてくる動画。
組み立てを考えて、必要な情報を集めて、編集し、完成。

いきあたりばったりですが、動画を作りたいという動機づけにはつながりやすい。

けっこうおもしろいものが撮れるのは、②です。

私の場合、お仕事で(つまり、クライアントに依頼を受けて作る時は)①、自社あるいは自分自身のプロモーションで作るものは②がほとんどです。

人(法人含む)に頼まれない限りは、①で作ることはありません。