このところ、セルフ・ブランド・マネジメントについて考える日々が続いている。

第一に、「自分のセルフ・ブランド・マネジメント」を考えるようになった
セルフ・ブランド・マネジメントにはゴールがあるわけではないから、ビジネス上現役でいる限り、ずっと努力を続けて行かなければならない。
当然ながら、私も例外ではない。
もうちょっと自分のブランディングについて考えよう。企業としての㈱経営教育総合研究所とその構成員としての私が、竹永亮というコンサルタントをどう売っていくか、また、深堀してみようと思う。
思えば、最近は友人やクライアントの相談に熱中する余り、自分自身との対話を軽んじていたようにも思う。

第二に、企業におけるセルフ・ブランド・マネジメント」のありかたを考えるようになった
私のウォールやブログをご覧になっての影響だと思うが、

① 無敵のプレゼンテーション
② あなたにそっと教えるセルフ・ブランド・マネジメント
③ 不敗のエレベーター・トーク

関連の仕事が一気に増えてきた。
新入社員研修を担当させていただいている企業いずれからも、これについてのオーダーを頂いたほどだし、若手の営業担当者の能力開発メニューにも入れてほしいというオーダーを頂いている。

加えて、

④ セルフ動画プロモーションの技術

に対するニーズも強く感じる。
まさか、上場企業や金融機関から「動画による情報配信の方法」について研修依頼を受けたり、コンサルティング依頼を受けるようになるとは、つい2年ほど前には思ってもいなかった。
これは、私が…というよりも、AppleがiPhoneやiOS用に開発した神アプリ「iMovie」による需要創造と見るべきだろう。
とてつもない可能性をもったアプリである。

以前から、経営コンサルタントの千種伸彰氏が提唱していた

「 企業放送局」
「1企業1放送局の時代」

という発想をもった企業も登場している。驚くほどの普及速度である。

私たちはよく結婚式の披露宴で、招待客である自分たち自身が出演する動画作品をフィナーレで見せつけられることが多くなった。
カメラマンが披露宴会場をまわり、撮影・収録し、それを一気に編集し、作品に仕上げる。それを流す…という流れなのだろう。

はじめて見た時には

「どうなっているんだ?」

と思ったものだが、今なら、ほぼ同じことがiMovieでも可能である。

私は再三に渡って、自分が担当する講演・セミナーや企業研修において、iMovieを使ったプロモーション動画の撮影・編集・上映を行ったが、十分に可能である。
参加した受講者の方々はあっけにとられる。

「この先生、いつのまに編集したのだろうか」

グループ・ディスカッションが10分もあれば十分。20分あれば、そのすきにかなりのデコレーション(例:音楽、テロップ等)を入れることも可能だ。
私の個人的な能力によるものではない。誰でも可能なのだ。

iMovieを使えば、自社の製品・サービスのプロモーションはもとより、組織の構成員(経営者・従業員等)を売り込んでいくセルフ・ブランド・マネジメントにおいても、自在に活用することができる。

下記の2つの映像は、YouTube上に公開しているものだが、いずれも私がある企業を訪問した際に、その場で撮影し、その場で編集し、アップロードした映像である。

http://www.youtube.com/watch?v=Aa-e1v0iRHk

「部外者(訪問者)」である私ができるのだから、その会社の経営者・従業員ができないはずはない。
やろうと思えば、毎日できるのである。
経営者や従業員本人が顔出ししなくても、自社の商品やサービスの映像や顧客の声(インタビュー等)があれば、十分な作品に仕上がるであろう。

また、下記の映像は、私が顧客として訪問した飲食店で収録・編集したものである。出張先などで一人寂しく酒を飲んでいる時には、格好の暇つぶしになる(笑)。一番下の「金沢で飲むなら〜」などをご覧いただければ、必ずしも、撮影者自身が登場しなくても、作品になることはお分かりいただけるだろう。

 

 

 

さてさて。
セルフ・ブランド・マネジメント(SBM)に関する1〜2日モノの研修メニューを作成してみた。
もちろん、SBMは一日にしてならず… 継続的な能力開発が必要だ柄、とりあえずイニシャル研修はこんな感じでいかがだろうか。

1.セルフ・ブランド・マネジメントの時代
(1) 人材多様化の時代
① ダイバーシティの時代
② 人材調達方法の多様化
(2) 人的交流多様化の時代
① SNS時代における人と人との接し方
② 大企業不利の法則
③ 足を使わない営業は可能か?
(3) プロモーション手法多様化の時代
① SNSによるプロモーションの成功企業
② セルフ動画プロモーションの成功企業

2.セルフ・ブランド・マネジメントの考え方
(1) セルフ・ブランド・マネジメントとは何か
① セルフ・ブランド・マネジメントの定義
② セルフ・ブランディングとの違い(企業の巻き込み)
(2) セルフ・ブランド・マネジメントの代表例
① 大手製造業従業員A氏の事例
② 経営コンサルタントB氏の事例
③ 中小企業経営者C氏の事例
(3) セルフ・ブランド・マネジメントの功罪
① セルフ・ブランド・マネジメントの3大メリット
② セルフ・ブランド・マネジメントのリスク
③ セルフ・ブランド・マネジメントにおけるリスク回避の方法
(4) セルフ・ブランド・マネジメントの要素
① ターゲットの設定
② 中核的自己の決定
③ 基本的な表現力の習得
④ 情報の発信
⑤ プロモーション・シナリオの構築
⑥ 人脈構築戦略の決定

3.ターゲッティングと中核的自己の発見

(1) エレベーター・トーク①【演習】
(2) エレベーター・トークの振り返り
(3) ターゲッティングの重要性
(4) 自分探しゲーム【演習】
(5) ゲームの振り返り
(6) 中核的自己の仮説づくり
(7) エレベーター・トーク②【演習】
(8) エレベーター・トークの振り返り

4.セルフ・ブランド・プロモーション
(1) 方法論の列挙
(2) 方法論の順位付け

(3) 方法論集中の論理
(4) 方法論のTMP分析(時間・予算・人員構成)
(5) 方法論の相互作用
(6) 方法論のシナリオ効果
(7)  方法論の決定
(8)  セルフ・ブランド・プロモーション計画の策定【演習】

【オプション】
セルフ動画プロモーションの知識とノウハウ

※ 希望者のみ
(1) iMovieの基本操作
(2) シナリオの作り方
(3) 基本的な演出の方法
(4) セルフ動画撮影演習【演習】
(5) セルフ動画上映会
(6) 講評、配信の方法、効果・リスク
(7) セルフ・ブランド・マネジメントへの活かし方