トヨタ自動車が再び世界首位に返り咲くという。
富士重工も増産体制に入るというし、日本の自動車産業界も少しずつよい方向に向かっているのかもしれない。

トヨタといえば、おもしろいニュースを耳にした。
なんと、トヨタマーケティングジャパンが、トヨタ自動車と人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する重機メーカーが提携して仮想企業「ジオニックトヨタ」を設立したと発表したのである。
もちろん、これはジョーク
トヨタが昨年発売した車種「オーリス」の販売キャンペーンである。

ガンダムに登場するキャラクターを想起させるデザインのシャア専用オーリス」の試作車が好評だったため、年内に商品化する予定だというから、驚きである。
ジオニックトヨタは架空企業ながら、社員を募集し、新たなアイデアや意見を集めるというから、募集するコンサルタント仲間が出てくるかもしれない笑
(架空企業なら私が参加しても、忠実義務違反・善管注意義務違反にはならないかな‥?!?)

それにしても、わが国の消費者は「限定」に弱い。
販売するクルマ自体は「限定」品であることは間違いないが、さらに商品の原作アニメ上の設定が「シャア専用」なのだから、これまた「限定」
いわば、「限定の自乗」になっているのだ。

それにしても「シャア専用」のブランド力は凄まじい。
自社の限定品を「シャア専用」とするだけで、「限定の自乗効果」が発生するからである。

しかし、「シャア専用」「二匹目のどじょう」は、なかなか出てこない。

「アムロ専用ガンダム」

はおろか、

「兜甲児専用マジンガーZ」
「剣鉄也専用グレートマジンガー」
「ひびき洸専用勇者ライディーン」
「本郷猛専用サイクロン号」
「風見志郎専用ハリケーン号」
「モロボシダン専用ウルトラアイ」 

であっても、残念ながら商品のブランド名としては意味がないので、自社製品にこれらの名前をつけても「限定の自乗効果」は働かない。
(本来、どれも、事実上、専用機にもかかわらず…である(´・ω・`)ガッカリ…)

これらのカスタマイズされたメカよりも、量産品をちょいと赤く塗った「シャア専用」のほうが、ファンの心をくすぐり、マーケティング上価値があるというのだから、いやはや、マーケティングとは底が深い
あ? 「浅い」の間違えか(笑)