今日は我が社の忘年会。
例年になく早い開催だが、今日でないと、山口と私はおろか、社員・関係者全員が集まれる日がないのだ。
というわけで、今夜開催!
昨年の今頃は、山口のNHK出演で湧いた弊社だが、今年は、出版社のM&Aという大きな節目の年となった。
毎度のことながら、山口の戦略眼には驚かされる。いっしょにやらせていただいて早15年。お陰様で退屈はしない笑
もともと、ご存じの方も多いと思うが、弊社は月曜・火曜を非営業日に当てているので、飲み会は日曜日の講座終了後…ということが圧倒的に多いのだ。
で、このところ本当にたくさん芽生えた新規業務についての詳細を、社員・関係者諸氏に発表することになった。
Facebookを開始して以来、その人脈からとてつもないほどの業務が発生した(お陰様で、先日、年内の新規業務の発注をお断りする旨の投稿をさせていただいたほどである)。
新規の仕事というのは、緊張感もあるが、やはり楽しいものである。この年になっても、まだまだ、いろいろなことにチャレンジできる機会があるということを幸せに思う。
「Facebookからは仕事につながらない」
と溜息をつかれる方が多いが、そんなことはない。
要は、過去の実績者の真似をやってもダメだということだ。「Facebookで大儲け」的な本には嘘は書いていないと思うが、すでに時期的に遅いのだ。
本に出た内容というのは「公知」情報であり、少なくとも新たにビジネスを立ち上げるための方法論としては役に立たないのだ。
ビジネスの成功、事業の成功とは、常に「相対的な」ものである。陳腐な言い方になるが、「人と違うこと」をやらない限り、仕事にはつながらない。
だから、私はこの手の勉強会に顔を出さない。自分でも開催しない。意味がないと知っているからだ。
もう1つは、ビジネスの成功と友達(Facebook上の友達)の数には何ら相関関係はないということだ。
私も最初の数ヶ月間、やっきになって友達を増やしたが、実際にビジネス上の「深い」おつきあいがあるのはせいぜい100人くらいである。
「パレート分析」は、ここでも的中するのだ。
人数は問題ではない。
むしろ、数人でよいから自分のことを「高く評価してくださる」友達とどう出会うかが大切である。あとは、その友達があなたを売ってくれるのだ。
「友達」は少数で良いが、「友達の友達」は多いほうが良いのかもしれない。そのほうが楽である笑
「私が歌がうまい」という話を誰が信じるだろうか。
歌がうまいと相手を納得させたければ、歌を聞いていただければよい。Evidenceを提示すればよい。私の場合、これはYouTubeであり、雑サロの開催であった。
あるいは、自分の代わりに「彼は歌が歌えるのだ」ということ口コミしてくれる友人がいればよい。Evidenceにはならないが、口コミの影響力は絶大である。私の場合、それが、Facebookであり、雑サロの開催であった。
つまるところ、それだけである。
だが、ビジネスは確実に大きくなった。
その単純なしくみが、私にとっての大いなる武器となった。
あなたは「自分は歌がうまい」と叫ぶことにやっきになっていないだろうか。
パンフレットをつくり、DMを打ち、ホームページを立ち上げ、見込み客に自らのセミナーに来てもらうようにひっきりなしに勧誘し、 必死になって自分の歌の旨さを「説得」しようとしていないだろうか。
おやめなさい…とは言わない。
ただ、
「もっと楽な方法があるよ」
とは申し上げたい。
別にFacebookをやらなければならないものではない(今から始めても遅いかもしれない)。YouTubeである必要もない(時代はニコ動である…という事例を私自身、Facebookでご紹介している)。他の人と同じにやってもだめなのだ。
でも。もっと楽な方法を考えていただきたい。きっとあるはずだ。
見つけるのには少し時間がかかるだろう。私がこの方法、Facebook、雑サロ、YouTubeを組み合わせて、プロモーション・シナリオを構築するまで半年を要した。
さらに、自分をFacebookの世界である程度認識していただくようになるまでもう半年かかった。
ビジネスの花が開き始めるのにさらに数ヶ月。
そのあとは、ポップコーンが弾けるようにいろいろな方からオファーをいただけるようになった。現在は、むしろ、ディ・マーケティングをしなければならない状態にある。
私自身、上記の過程を、一種の社会実験のように楽しんだこともあるが、もっとまじめにやっても結果はいっしょだったのではないかと思う。方法論を見つける過程を楽しむくらいの余裕が必要だろう。
もう一度申し上げよう。
「私は歌がうまい」
といっても、誰も信じないのだ。
SNSの世界では、「一人勝ち」ということはありえない。須らく、Give&Take が求められるのだ。
お陰様で、Facebookのおかげで、随分と得をしているとは思うが、だからといって私が一方的にTake側に回るということはありえないし、許されないのだ。
相当以上の「Give」が求められるのは当然のことである。
たとえば、私も自分の人脈(Facebook上の人脈)を使って、多くの方の「お見合い」を企画してきた。「雑サロ」はその大いなる機会となったし、最近では、大手企業同士の「お見合い」のお仕事というのが増えてきた。
この師走の間も、そういったお見合いの立会を何度もお勤めすることになる。
微力ながら、友達を別な友達に紹介し、彼ら双方のビジネス機会拡充のお手伝いに努めてきた。
これこそが、私自身の「セルフ・ブランド・マネジメント」の本質であったのだ…と、発表の準備をしていて、改めて気付かされる。
少し早いが、今年一年間、私の仕事のサポートをしてくださった皆様には、心より御礼申し上げたい。