今日は、先日お話した「セルフ・マーケティング」とは違うお話を。

厳密には全く違うわけではなく、今日お話する「セルフ動画マーケティング」は「セルフ・マーケティング」の重要な手法の1つになっています。

 

今や、セルフ動画マーケティングは企業の重要なプロモーション手法になりつつあります。
ここでいうセルフ動画マーケティングとは、

「組織や個人が、自らの提供する製品役務あるいは組織自体を社会や顧客に知らしめるために、コストをかけずに動画映像を自らの手で撮影・収録し、編集し、配信するマーケティング手法」

と定義してみましょう。

「コストをかけずに」

というのは、完全な無料という意味ではなく、プロダクションや広告代理店のちからを借りずに、「非常に小さなコストで」と解釈していただいてよいでしょう。
また、コストには、金銭的・経済的コストの他に、手間・暇…すなわち、労働的コスト時間的コストを含めて考えるべきでしょう。

私のように、ハードとしては、iPhone・iPadのみを使い、アプリはiMovieのみ、配信先はYouTubeかFacebook…という方法は、おそらくはその典型です。
iPhoneというハードについては、本来が「電話機(死語ですね…笑)」ですから、動画を撮らなくても購入するものなので、動画のためにかかったコストとしてはゼロ(と考えていいでしょうね)。
iMovieは1,700円で使い放題。
YouTubeFacebookは無料。

…いかがでしょうか? 安いですよね(@_@)
多少は、マイクやケーブル、ミニ三脚やイーゼル、ホワイトボードやマーカーを購入していますが、まあ、全部ひっくるめても10,000円ちょっとというところでしょうか。

最近は、さまざまな企業で動画によるプロモーションが行われています。
愛知県豊川の新東工業は、鋳鉄製造のための装置やプラントを製造・販売している会社ですが、最近は、セルフ動画マーケティングを採用されています。
自社の技術を世界に対してダイレクトに発信するためには、最も効果的な手法だといいます。また、海外のライバル企業は早い段階からセルフ動画マーケティングを展開しており、海外展開を進めようとすれば、自社の技術を映像で見せることは必然なのだといいます。

今や押しも押されぬマーケティングの成功企業となったタニタ「タニタ食堂」は今年の流行語大賞にもノミネートされています。
この会社も実に柔軟。
社員の皆さんが「ゆるキャラ」を演じつつ、自社の製品をどんどん動画でPRされています。
プロダクションが入っている映像もありますが、それにしても低コスト!
出演者は皆さん、タニタの社員さんです。

上記動画に登場する「山下さん」
本物はたいへん素敵なレディなのですが、映像の中では実におもしろいキャラクターを演じていらっしゃいます(@_@) 女優さんですね〜

山下さんは、「眼鏡」と「白衣」という「小道具」を上手にお使いになっていますが、下記のの事例も小道具をうまく用いたセセルフ動画マーケティングの好例。

キャミアップ突撃リポート<第二回>出来上がりました。・・・もう好きにしてくださいw

CamiApp<キャミアップ>さんの投稿 2012年10月30日

コクヨのキャミアップ・チームによるセルフ動画の事例です。
ポイントは

「かぶりもの」と「ひげ」

これなら、社員の方の「素顔」がそのまんま動画にのっかるわけではないですから、プライバシー上もリスクが小さいですね。
皆さん、楽しんでいらっしゃることがよくわかります。

個人的にけっこうファンなのが、秋葉仁さん。うまいですよねええ。

このノリで新製品や話題の商品をどんどんPRされています。
実にわかりやすいです。

秋葉さんは、動画のネタを考えるときにこんなふうに考えていらっしゃるそうです。いやあ、すごい。

さてさて。
私はもっと気軽に動画を撮っています。
構想もシナリオもなく、リハもしません。
一発撮りでiPhoneで編集。アップして終わり笑
手間を掛けたくない、面倒くさがりだ…というだけですが、これでやっています。

私が個人的に

「動画って凄いな!」

と思ったのは、八王子にある中央電子のマネジャーの方の講演を伺った際に、この会社の技術ってすごいなあ!と感動し、当該講演終了量後に会場に残って、感動を伝えるためにこんな動画を撮ったら、

けっこう反響があったことです。
Googleで「中央電子」で検索すると、この動画が3番目か4番目に出るようになったのです。
今でも「動画」に限定すれば最上位に出てきます。

さらに、その後、寝ても覚めても中央電子の技術のことばかりが頭にあった私は、中央電子の技術をもっとわかりやすく伝えるためにはどうしたらいいか…を、1週間くらいずっと考えに考えて、ようやく、

「!」

という閃きがあったときに撮影した映像がこちら。
撮影場所はなんとロッテリア。朝食中に閃きがあったのです。

その場で撮影、その場で編集しています。

で、これらの動画の存在が中央電子の役員・社員の方々の耳に入り、なんと、本社にお招きを受けてしまいました。

八王子のショールームにお伺いし、その際に許可を撮って撮影した動画がこちら。

ううむ。
すごいですね。動画の威力というのは(@_@)
使わないのは損だと思いますよお。

もう1つ。
動画が紡いだリレーションシップ(関係性)の事例を1つ。

昨年の冬に、たまにはビジネスを離れた動画を撮ろうと思い、当時気に入って使っていた欧文印刷の新製品「NUboard」を使ったこんな動画を撮りました。

今でも「NUboard」という言葉を検索すると、動画では第一位にランクインしている作品です笑

さらに、その続編をその日のうちに撮影。
それがこちらです。

今度は自宅で撮っています。

で、これらの動画の存在が今度は欧文印刷のマネジャーの方に伝わります。
ご連絡をいただき、わざわざ弊社を訪ねてきて下さったのです。

その際、私のために、特製のNUboardをプレゼントしてくださったのです。
世界に1つだけ。

「NUboard竹永スペシャル」

たまたま、「ママ士業の会」の皆さんとお打ち合わせしていましたので、彼女たちに撮影を依頼。
できた映像がこれです。
私が喜んでいるのがよくわかります。

その後、欧文印刷本社にもお伺いし、その際にも撮影をさせていただきました。

で、先日。
NUboardが発売1周年を迎えられたということで、そのフェアにもお伺いしました。
まだ発売していない新製品「NUboard 牛革版バージョン」
日本で、いやいや、世界で一番早く購入させていただいた瞬間の映像がこれです。

牛革バージョン。
いいですよおおお笑

ちなみに普段私が使っているホワイトボードは、NUboardのみならず

① コクヨ ピタボ(どこでも貼れる魔法のようなホワイトボードです)
② コクヨ マグポ(マグネットがついているピタボの兄弟商品です)

も愛用しています。

いうなれば、ホワイトボードこそが私にとっての最大の小道具になっています。

小道具といえば、こんな小道具を使ったこともあります。自分では一番気に入っている経営学の講義の1つです。なんと、トランプを使っています。

で、コクヨの皆さんとよくお伺いするお店がこちら。
品川の名店「絵芙」です。

こんな風に気に入ったお店に入ると、私はその場でプロモーション動画を撮影してしまうのです。

津で松阪牛を食べた時に、その安さとおいしさに感動した時に撮ったのがこれです。

会社のある水道橋で一番うまいイタリアンといえばここです。
私の隠れ家的存在のお店。

学生時代から大好きな麹町のイタリアンはこちら。

収録は建物の中とは限りません。
被災の地である気仙沼を訪問した際のレポートもあります。

この時伺った気仙沼のお豆腐屋さん(マサキ食品)のPR動画がこちら。
ここに登場する「復興豆腐」! おいしいです。

食いしん坊バンザイ的な動画はもちろん得意ではないので恥ずかしいのですが(笑顔が少ない!_| ̄|○)…可能性の1つとして配信させていただきました。

さらにその復興豆腐を「ママ士業の会」の皆さんと試食した会がこちら。

私は登山をするのですが、もちろん、でも撮ります。

講義中出た質問にお答えする時間がないときは、そのまま、講義終了後に補講を動画収録。
後でそのURLを受講者の方にお届けします。

逆に、これから講演・研修を聞いていただく方々に対し、自己紹介や事前課題をお伝えする際にも、動画を使います。

もちろん、自らの提案する理論や著書をPRする際に使うこともあります。

とまあ、用途は無限大

本当にすごい時代になったと思います(@_@)

とにかく、動画情報をYouTubeにアップするようになってからは、私の営業活動は非常にやりやすくなりました。

まずは、私の考え方、知識・技術、講演のコンテンツ、講義の手法、話し方のレベル… すべて実物を見ていただくことができるようになったからです。
いわば、「サービスの見える化」
どこのサービス業者もこれで苦労しているわけですが、その点が解決できたのは、まさに「コペルニクス的転回」でした。

先日もある教育ベンダーのディレクターの方から、

「バランス・スコアカード経営(BSC)の研修ができる講師を探していたので、Googleで「竹永」「BSC」で検索したら、竹永さんの動画がヒットしたんですよ。ああ、個々も守備範囲なんだ…ってわかりましたし、その動画、すごくわかりやすかったので、この仕事、竹永さんに依頼することにしたんです’」

という一言を頂いたのです。

その動画がこちら。

http://www.facebook.com/video/video.php?v=124587784299513&oid=174278455972991&comments

(@_@)

2年近く前にとった動画が営業に役だってくれるとは!!

昔の自分に感謝です笑

 

 

こんな便利なツールは他にはありませんよ笑

「セルフ動画マーケティング」の時代。

皆さん、よかったら、一緒に研究してきましょう!!!