マスコミが伝えるPanasonicとSONYの提携。
大歓迎です。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD250JK_V20C12A6TJ2000/?dg=1
以前にも、SONYとニコンが手を結んだら、昭和世代の人々にとっては感動のタッグだと書いたことがありました。
実現したのは、永遠のライバル…PanasonicとSONYの大連合。
それも、物流部門でちょっと協力する…というケチなものではなく、メイン製品であり、両者の「顔」であるテレビ事業での提携だというから驚きです。
現在、Panasonicはプラズマディスプレイ・テレビを、SONYは液晶テレビを製造・販売していますが、今後は、有機ELテレビを開発するといいますから、これまた大歓迎です。
2007年、SONYは世界初の民生用有機ELテレビを売り出しました。
XEL-1という型番の商品。
http://www.sony.jp/oel/
実物を見に行きましたが、本当にすばらしかった!
何がすごいかというと画質とボディの薄さ。
まずは、画質。
レティナもびっくり…「これがテレビか?」と思うような高密度な映像で、液晶のような「遅れ」や「にじみ」も一切なし。
写真を見ているような感じでした。
これは体験した方でないとわかりません。
はじめて、3Dテレビをメガネをかけて視聴した時、なんの感動もなかった私ですが、有機ELの画像の美しさにはため息が出ました。
次にボディの薄さ。
液晶部分の厚さはわずか3ミリ。
http://www.sony.jp/oel/products/XEL-1/feature_2.html
これは薄い!
液晶テレビやプラズマテレビが出た時、「薄型テレビ」「壁掛けテレビ」とよばれましたが、実際に壁掛している人はいません。
重要的に無理。特別のアダプターを取り付けるなど、補強工事を行わなかい限りは、壁に取り付けることはできまえん。
しかし、3ミリとなれば話は別です。絵画や症状や時計のように、壁にすいっと取り付けることができるかもしれません。
価格ドットコムでの評価も高かった…
http://review.kakaku.com/review/20406010593/
もっとも、さすがは第一世代。
10インチで20万円(今なら最新のMacBook Proが買える値段笑)では、手も足も出ず。
第二世代、第三世代になり、15インチを超えたら購入しようと、虎視眈々と狙っていたわけです。
ところが、2010年に入って、当該テレビは突然生産を終了。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100216_349284.html
当然後継機種が出るものだと思っていたら、何と事業撤退…
実に残念でした…_| ̄|○
ところが、このところ、にわかに、PanasonicとSONYが提携し、有機EL開発に力を注ぐというじゃあないですか。
朗報、朗報、ビッグニュース!
これはうれしいですね。
日本のものづくりをリードしてきたトップメーカー同士の提携。
期待するところ大です。
高付加価値テレビがあっという間にコモディティ化する現在のマーケット。
家電メーカーの経営は想像以上に苦しいものがあると思います。
テレビを作れば作るほど赤字になる時代が来るとは思ってもいませんでした。
マーケティングでいうところの、「顧客機能の頭打ち」…つまり、ハイビジョン化により、普通に動画を見る場合に限定すれば、ほぼ理想的な高画質が実現した現在、画質競争はほぼ意味がなくなってしまいました。
そこで登場したのが、3D化。
でも、これはやはり、「キワモノ」ではないでしょうか。
普通にニュースを見るときに、アナウンサーが立体でなければならない理由はありません。
メガネを付けるスタイルはまず普及するまいと思いましたが、それ以外の技術をもってしても、世の中全体に普及するのは難しいと思います。
では、今後のテレビはどんな方向に向かうのか?
薄型化はもっともっと進んでしかるべきでしょう。
厚さ3ミリの20〜50インチクラスのテレビが実現すれば、移動は楽ですから、自宅や会社の会議室でも自由に持ち運び出来るようになります。
また、動画画質としては現在のハイビジョンはひとつの到達点だと思いますが、静止画やPDFファイルを視聴するためには、まだまだ画質は進すべきです。ハイビジョン画質など、いわば200万画素にすぎませんからね。だから、Appleのレティナに皆さんが感動し、興奮するわけです。
有機EL版のレティナが出てきたら、すごいでしょうね(@_@)
そうなると、テレビは、紙の代替品、書籍の代替品、雑誌の代替品、写真閲覧ツール、ホワイトボードの代替品としての機能を持つことができるようになります。
液晶と違って、有機ELは目にやさしいですしね。長時間文字を読んでも疲れないと思います。
マスコミの情報によれば、Panasonic、SONY連合が、有機ELについて一定の成果をあげるのは、2013年中だといいます。
日本人としてわくわくします。
待ち遠しいですね。