品川の中華料理「絵芙」といえば、知人ぞ知る名店です。
以前に、私の作った「勝手にプロモーションビデオ」の中で、「白板呑み」のメッカだと伝えましたが、まあ、ホワイトボード片手に飲んでいるのは、私たちの友人だけでしょう。
残念ながら、「白板呑み」は、まだまだ、私達日本人のサブ・カルチャーにすらなっていないのが現状です。
しかし。
しかしですよ。
飲み会やお酒の席にホワイトボードを持ち込むのは、実はとても有意義なことです。
携帯型ホワイトボードを飲み会に積極的に使い始めたのは、私ではなく、千種伸彰氏でしょう。
気仙沼復興豆腐支援ツアーの1回目(昨年10月の実施)の際には、すでに懇親会でお使いになっていたといいます。
http://sites.google.com/site/fukkoutoufu/
参加者全員がホワイトボードを持って、復興についての議論を交わしたのです。
もちろん、先日開催された2回目には、私もマイ・ホワイトボードを持って参加。楽しくディスカッションさせていただきました。
また、「ママ士業の会」の主催による「シンデレラ・ランチ・パーティ」も先駆的事例の1つ。
この会。
ランチながら、アルコールありの会だったようで(まあ、のんべが多いですからね〜笑)
参加者全員にホワイトボードを配布。
自らの想いをボードに描き、発表があったようです。
その様子は、ネットにもアップロードされています。
http://sr-kanae.correct-auto.com/shinnderera/
もっとも、
「何も呑む時に、ホワイトボードがなくてもいいだろう」
という方もいらっしゃることと思います。
そうかもしれません。
でも。
でもですよ。
実は…
ホワイトボードがあったほうが、呑み会は盛り上がることが多いのです。
なぜでしょうか?
それは、ホワイトボードが、究極の
「空中言語固定装置」
だからです。
呑みながらの会では、誰しもかなりひとりよがりな発言をします。真意も要旨もよくわからない話が多いのです。
聞き返せばいいのですが、それもまた失礼。中には、全然別なことを考えながら、適当に相槌をとっている人もいる…これが普通です。
でも、ホワイトボードがあると、この様子が一変します。
自分の発言したい内容をホワイトボードにまとめる過程で、考えが整理されますし、重要なキーワードは文字・チャートでがつん!と表示されますから、周りの人にとっては、
「なるほど。君の言いたいことはよくわかるよ」
となりやすいのです。
言葉が流れず、ボードに固定されるのです。
話し手にも聞き手にも優しいホワイトボード。呑み会の必須アイテムであり、最高の肴です。
誤解を招きやすい酒の席だからこそ、むしろ役に立つ…究極のプレゼンテーション・ツールなのです。
この他、知らない人がいる場合、ホワイトボードに「座席表」を書いてあげると喜ばれます。小さな裏技ですが、私がよく使う手法です。
最新のアメリカの心理学の研究によると、ホワイトボードを使って相互でコミュニケーションを行った場合は、そうでない場合にくらべて、分泌される脳内物質が異なるようで、それにより、心理的によりより安定した状態がキープできる…
…かどうかは知りません。ああ、そんな論文ないかなあ笑 Googleで検索できないものだろうか笑
冗談はさておき。
今日の一言。
「ホワイトボードに翼を」
会議室の中に鎮座しているホワイトボード。
悪くはありませんが、もったいない。
ホワイトボードのサイズを小さくし、皆さんご自身が外に持っていく…
これにより、コミュニケーション革命、会議革命、仕事革命が可能になります。
ホワイトボードは、外に持ちだしてこそ価値があるのです。
「話し手の後ろにあるホワイトボードは銀。聞き手の手元にあるホワイトボードは金」
話し手の後ろにホワイトボードがあるのは依然として必要条件ですが、十分条件は今や、聞き手の皆さんが1枚1枚ホワイトボードをお持ちであるということなのです。
私としては、相互にコミュニケーションを行うためのツールとして、もっともっとホワイトボードを活用していただきたいのです。
さて。
そんなホワイトボードにも欠点はあります。
それは
「ホワイトボードは油性マーカーに弱い」(星一徹風に読んでください)
そうなのです。
昔から
「ホワイトボード殺すにゃ刃物はいらぬ。油性マーカーがあればいい」
というじゃあないですか。
皆さんも、「白板呑み」の際には、くれぐれも、飲んだ勢いで、油性マーカーで書きじゃくらないようご注意くださいm(_ _)m。