いつでも、そして、どこででも経営学を!」をモットーにスタートした「日本一短い経営学」。5回シリーズでお届けする「MDL(多次元的能力開発;Multi Dimension Learning)。本日はその3回目「5拍子型研修」です。
従来、研修の開始から終了までは、「事前課題→当日の研修→事後課題→講師による講評」という4段階で構成されることが一般的とされていました。
この4段階構成では、事後課題に対する評価が講師と受講者との1対1で行われるため、知識の獲得には有効ですが、それを上回る「気付き」や「学び」には結び付きにくいという点が課題となっていました。
弊社では、この課題を解決し、事後課題の効果を高めるために、「事後課題の相互評価学習」を追加した「5拍子型研修」を採用します。
「事後課題の相互評価学習」とは、事後課題を講師にのみ提出するのではなく、参加者全員で共有し、相互評価するという学習方法です。優れたものを投票で選定する「相互投票制度」や、他の受講者の課題について感想を述べる「相互評論制度」等を併用することで、全ての受講者がより深い気付きと学びを獲得することが可能となります。
副次的な効果としては、他の受講者から高い評価を受けた場合は高い満足感を得ることができ、自信(有能感)も高まります。更に、他の受講者の価値観・視点・考え方に触れることで、自らの見識を高める貴重な機会となり、全ての受講者に幅広い学習効果をもたらすことが期待できます。
なお、「5拍子型研修」を具体的に実践する際には、紙媒体で課題を共有すると手間とコストがかかるため、御社のIT環境を有効活用し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)におけるグループを立ち上げて実施すれば、コストゼロでスタートすることができます。