寿限無といえば、生まれた子にめでたい名前を付けたいという話から、とにかく「長い」ものが良いととんでもない名前を付けた、という笑い話です。
「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ」
…一番有名なのが、このフレーズ。
この寿限無的な命名法を使いますと、ハードディスク内の文書管理はかなり楽になります。
つまり、個人でファイル管理をする場合、ファイルの名称は長く、可能な限り正式なものにすべきだと思うのです。
そうすれば、そのファイル名を構成する単語が、すべて、タグの役割を果たしてくれますから、いつでも検索が可能であり、いわゆる、ファイルの分類が不要になるのです。
ですから、私の場合、「過去の文書」というフォルダの中に、すべての文書ファイルが、非部類のまま、投げ込まれています。
ただし、当然ながら、1つとして同一の名称のファイルはありません(JRの駅名のようなものです笑)
たとえば、
①「平成23年度 中小企業診断士 第1次試験 経営法務 問題用紙,doc」
②「平成23年度 中小企業診断士 第1次試験 経営法務 問題用紙,pdf」
③「平成23年度 中小企業診断士 第1次試験 経営法務 解答・解説,doc」
④「平成23年度 中小企業診断士 第1次試験 経営法務 解答解説,pdf」
といった具合です。
そうすれば、
「診断士、平成23年」で検索すれば、4つのファイルがすべてひっかかりますし、
「1次試験、経営法務、pdf」で検索すれば、pdf化された②④2つのファイルが見つかります。
「診断士、経営法務、解答」で検索すれば、③④だけが浮かび上がります。
実際の画面はこんな感じ。
この検索はWindowsでも、ファイル名の場合には可能ですが、Macの場合、特定のファイル(たとえば、pdfやWord等)の全文検索が瞬時にできます(これまたWindowsでもできるのでしょうが、時間がかかります)。
過去20年間に作成・編集したり、人からもらったり、共同執筆した原稿のファイルは14,700ほどになりますが、この中から必要な原稿を見つけるのに、私の場合には、1分以上かかることはありません。
また、見つからない場合には「ない」ということが証明されたわけであり、他のフォルダを検索するとか、他のパソコンのハードディスクを検索するとかといった作業は発生しません。
「ない」
という諦めができるので、即座に他の方法(たとえば、ゲラの紙原稿が残っていれば、それをスキャンして、誤字脱字を訂正して使う 等)の次の動きがとれます。
「「分類をやめよ」という考え方を初めて目にしたのは、野口悠紀雄の『「超」整理法』において。あれから十数年。GoogleのサービスとMacのスポットライトがそれを可能にした。今やファイル保存の際に、分類は不要。できるだけ正式なファイル名さえつけておけば、瞬時に検索できるようになった。」(140字)http://twitter.com/#!/MakotoTakenaga