昨日はビジネス雑談サロン、初の2連チャン!
ダブルヘッダーでした。
今回はその夜の部(後編)の記録です。
夜の部は19:00スタート。
テーマは「無敵のプレゼンテーション」。
参加者の方は、私を入れて全部で9名(始めての方が3名)。
広告代理店、メーカー、プロのコンサルタント、ベンチャー支援企業、自治体の支援企業、大学院事務局等々。
またまたいろいろな業界からエキスパートの皆さんがお集まり下さいました。
① 講師として講義をする際のプレゼン
② 競合に勝つためのプレゼン
③ 社内で関係者に伝達するためのプレゼン
「概ね、この3つについて議論しよう」
自己紹介を経て、参加者の皆さんにより、プレゼンが大きくこのような3つのカテゴリーに分けられていきます。
いよいよ、雑談開始。
最初の大きな議題は
「否定や攻撃にあった場合の対応」
です。
「引き出しの多さで乗り切る」
「毅然とした態度を保つ」
という意見に、
「なかなか引き出しが増えない」
「毅然とした態度がとれない」
という声も。
議論は白熱します。
「相手は最初のうち、話し手の技量を試しているのだから、それに対応しなければならない」
「相手が話し手(自分)に何を求めているのかサーチすることが重要」
「相手を楽しませるように演出すれば、そもそも、否定的意見や攻撃的質問は減少する」
といった具体的なアイディアが飛び出します。
「まずは相手の言ったことをきっちりと受け止める。つまり、Agreeからスタート」
これには賛同者が多かったですね。私も同意見。
「営業の現場では、SearchとAgreeは絶対必要なスキルですよ。でも、付け加えるなら、Test Closingかなあ…」
最後に私のほうから、Test Closingの重要性を示唆。
「これにより、Closingの際の『壁』というのが理論上なくなるのですよ」
「良い意味でお客さんが否定しにくい環境を創り上げていくことが重要」
Test Closingについては、後日動画をアップしますね。
書くと長い…苦笑
Test Closingとは、レビューの一種であり、ブリッジの変形なのですよね(ブリッジについては以下の動画を参照)。
続いての議題は
「興味を持ってもらえない場合のノウハウ」
あるいは
「仕事上の立ち位置が違う(【例】本社と現場、営業と開発 等)のプレゼンの技法」
これまたおもしろいテーマ!
議案を出した方からは
「いくつかのバリエーションを用意して乗り切りたいのですが、なかなかそれだけでは…」
と補足コメント。
さてさて。
どうしたものでしょうか。
「興味をもたせるには、聞き手に軽い圧力を掛ける必要がある」
「たとえば、終了後にミニテストを実施すると告知するだけでも違う」
「その場合、ミニテストを予告することに意味がある。テスト自体ではなく、話を聞いてもらうことに狙いがある」
「事例をたくさん用意して、説得力を増すべきではないか」
なるほど。
同感です。
「事例」については、以前に、動画「無敵のプレゼンテーション」の中でも触れています。
「演出ですね。クイズ式の演出。Excelで出したようなそのまんまの資料は出さずに、常に演出を考える。クイズはその最も典型的な手法」
と私が述べると、
「大賛成。モチベーションの低い人々に聞いてもらうためには、常に演出し続けるしかない。クイズ、ゲーム、なんでもやります」
「質問形式、グループ・ワーク形式もありですよね」
「プレゼン全体のシナリオを組み立てておくことが大切」
話はだんだんとワールド・カフェの話題に。
ちょうど経験者が4人いましたし、開催経験のある方もいらっしゃいましたので、そのノウハウを伺います。
「これからの学校教育でも使えそうだ」
「ちゃんとした方法で導入しないと失敗するんですね」
経験者からもいろいろな意見や感想がトボ出します。
「スタンフォード大学がDプログラムという手法を持っていて、それが上陸するらしい」
「ワールドカフェとは違うらしい」
みんなでGoogleで検索しながら情報交換が続きます。
最後に私が補足したのは、
「場合によっては寸劇のようなスタイルをとることもある」
「演出の方法は本当にさまざま」
という点でした。
私の寸劇によるプレゼンの一端をご紹介笑
続いての話題は
「プレゼンテーションにおける役割分担」
「複数の人間でプレゼンをする場合、どうすればよいか」
といった点です。
これについては
「機能別組織の場合、開発だの営業だの、いろいろな部署の方が各々自分のトーンで話をすると、プレゼンとしての一体感がなくなる」
「全体のコーディネーターが1人必要」
といった意見が登場。
さらに、広告代理店では
「プレゼンは通常1人。で、その間をぬって、動画やパネルを持つ人間が入れ代わり立ち代わり登場する。そのほうが一体感がある」
といったまさに必殺技が登場。
賛成ですね。これまた、以前に動画「無敵のプレゼンテーション」の中で
「10分間の原則」
をご披露いたしましたが、それとも共通する考え方だと思います。
「変化」をつけることが大切なのですよね。
「確かに人にマイクを渡すとその人が伸びちゃうと後の人が大変苦労する」
「自治体や大手企業のコンペの場合、終了時間が決まっているので、誰か1人が伸びるというのは実に困る」
「不確定要素(話の長そうな人にマイクを渡すことのリスク)はできるだけ排除したいよね」
続いてのテーマは
「お金や時間をかけないで行うプレゼン」
です。
これも知りたい方が多い!
「PowerPointでもアニメを駆使することで見栄えをアップすることはできる」
「ホワイトボードや手書きの資料は、活字全盛時代に、中止効果は抜群です」
「とにかく現物をたくさん見せること。触ってもらう。化粧品会社の場合、「匂い」を披露することも大切」
「最近はiPadでその場で資料をネット検索しながら行うプレゼンも可能」
等々。これまたいろいろなアイディアが出てきます。
話は尽きず。
しかし、21:00が近づいてきたため、そろそろお開きを…
と思った瞬間。
「もう1ついいですか?」
「なんでしょう」
「皆さん、アガリの防止ってどうされていますか?」
この瞬間。
今日最後のテーマは
「アガリの防止法」
に決定! 延長戦突入です(どのみち全員2次会参加だったので、全く問題なし笑)
これまたいろいろアイディアが出てきます。
ただ、概ね、事前準備と引き出しの多さに対する意見が多く、やはり、アガリの特効薬はないようです。
「事前の練習は大切だよ」
「何年やってもアガリますよ」
「みんないっしょ」
という意見も出ました。
私からは
「アガリにより最初の数分がちょっとうなくいかなくても、単元ごとにきちんとレビューし、最後に全体についてのレビューをすることができれば、まず、『あのプレゼンター上がっていたね』ということ自体を忘れてしまうと思いますよ」
事前準備といえばリハーサル。その重要性については以前に動画に収めましたね。
「『氷山の一角』の理論というのがありまして・・・」
ということで、作成資料における『氷山の一角』の考え方をご披露(先ほどの動画と重複しますが、以下動画をご参照ください)。
とコメント。
「終わり良ければすべてよし」
ではないかと。
「プレゼンは最初が肝心」
といっていたのは20世紀までのお話し。
前後3分間暗記法は後半が重要なのです。
今や、”夢の21世紀!”(死後ですね)
「プレゼンは最後が肝心」
なのです。
追伸
最後は9人全員で「テング酒場」へ〜〜〜
ビールのみならず、ワインを3本空けて皆さんご満悦ですね