先週から今週にかけて、当該書籍の9章「事業単位間の相互関係」を熟読しました。
1文1文読み解くのに本当に時間のかかる本です。
下記はそのサマリー。A4判で10頁ほどの内容です。後日、自分の執筆で使えるように自らの言葉で表現し直し、理論と事例を分けて表示してあります。
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ポーターが非凡である点は、同章の中で、社内の経営資源配分の問題と競争企業との駆け引きの問題を「相互関係」として区別なく、シームレスに論じている点です。普通2つの章に分けるべき内容が同居しています。
多角化やM&Aを考える上でも役立つ分析方法が紹介されており、また、ベンチマークすべき企業を選定する際のチェック・リストの役割も果たしてくれる章です。
ビジネススクールの教科書としては今もって筆頭である所以がよくわかります。
価値連鎖はあらゆる局面で活用することができる万能のツールであり、その汎用性の高さは拡張型ドメインや組織体系図、4P分析などをはるかに上回るものです。2者間価値連鎖分析のみならず、2事業間価値連鎖分析、多面的競争者間価値連鎖分析への応用はほんとうに素晴らしいですね。
さて、先ほどの箇条書きのサマリーを図解化したものがこちら。
正式なセミナー等で話す際には、ここからPowerPointを作成して使います。キャミアップ、実に便利なツールです。
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