ご報告が遅くなりましたが、先日、公認会計士の岸田康雄先生からお話を頂戴し、日本公認会計士協会で講演を担当させて頂きました。
ずらりと並んだ経営委員会の委員の先生方の前でお話するのは、相当なプレッシャーでしたが、皆さん、気さくに名刺交換してくださいました。
私がお話させていただいたのは、
「経営戦略論…戦略とは何か?」
です。
公認会計士事務所も企業の1つ。戦略が必要になります。
「追跡線の論理」
に始まり、
「重畳的AD分析」
「VRIO分析」
「5つの競争要因分析」
の基本をお話申し上げました。
また、戦略には
「物権的戦略」
と
「債権的戦略」
が存在することも強調。多くの場合、
「債権的戦略」
の中から自らの戦略を決定する必要があることを述べました。
最後に、できあがった事業ドメインを実現するにあたり、
「バランス・スコアカード経営」
が大切になることを説き、締めくくり。
お陰様で大きな拍手を頂戴いたしました。
2次会(懇親会)では、参加してくださった委員の皆さんと親睦を深めて参りました。
公認会計士の方々のみならず、あらゆる士業の方々にとっても
「戦略」
はとても重要な要素。
当日は価値連鎖については時間の関係でお話しできなかったのですが、これから戦略について学ぶ方は、是非、
「価値連鎖」
について勉強していただきたいと思います。私自身、クライアント企業と自社との2社間の価値連鎖を分析するだけで、毎回、本当にたくさんの発見があります。
驚くほど
「もっとこういう提案ができるじゃないか」
「この会社にはこういう情報をお知らせすればよかったのだ」
という気づきが生まれてきます。
経営の基本は、債権的戦略=差別化 にあります。
「差別化の繰り返し」
「差別化を諦めない」
これにつきます。
差別化は、価値連鎖のどこででも、また、いくつでも実現することができます。
差別化をすればするほど、自社または自分の希少性が増し、ますます頼られる存在になります。
① 社会的に意義のあること(顧客のためになること)
② 自分ができること
③ 自分が楽しめること
①②③の積集合が、差別化発見のポイントになります。
今後は、他の士業の皆さんにも、同じようなお話ができる機会を設けていきたいと思います。
その際には、興味のある先生方、是非お立ち寄りください。