本当にびっくりしました。
会長職に退かれても、まだまだ、いろいろなSurpriseを実現してくれるのではないか…とう期待があったからです。
折しも、iPhone4Sが発表になったばかり。
今後、iPhone5、iCloud、iPad3と、次々と新製品・新サービスが発表されるのを心待ちにしていたのですが…
すい臓がんに肝臓移植…常人ならとても経営者を続けることができないような状態だったのでしょう。
それでも、世界中の人々に夢を与え続け、ITというともすれば無味乾燥としたデジタルな概念に、暖かさを吹きこんでくれた偉大な経営者。

このニュースを目にした瞬間。
司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』の最後の一節を思い出し、涙があふれてきました。

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天に意思がある。
としか、この若者の場合、おもえない。
天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。
この夜、京の天には雨気が満ち、星がない。
しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押し上げた。
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巨星墜つ。
人類は、唯一無双の偉大な「サンタクロース」を失ったのです。

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。