1週間ほど使ってみたMac版Officeの最新版。
結果から申し上げると、なかなかの使用感です。特に、Windows版との互換性は予想以上。もっとも、この1週間、Windows機のほうは、ちょっとトラブルがありまして(Wordのファイル破損)、実に困っていましたので、贔屓目かもしれません。
携帯ノートパソコンにおいて、最も気になるのは何と行ってもPowerPointの互換性です。人前でプレゼンしたり、講義・講演したりするのに、図表や文字がくずれていたり、段ずれを起こしていたりしていてのでは、とてもビジネスには使えません。
すでに数回講義・講演で利用しましたが、この点はほとんど問題ありません。若干ずれているな…と思ったことがないわけではありませんが、たぶん、聞き手の方々は気がつかなかったのではないかというレベル。
また、これは、私のWindows版が古いために知らなかったのだと思いますが、プレゼンター・講師用のパソコンの手元画面には、現在のスライドの他に、ネクスト・スライドが常に掲示されるのも、たいへん助かります。きっとこれは、Windows版とMac版の違いではなく、古いOfficeと最新版のOfficeの差なのでしょうね。
私たち、話す仕事をしている人間にとって、PowerPointスライドの次の画面の1枚がわかっていると、適切なブリッジをかけ、話を次につなげることができます。もちろん、毎回次のスライドを完全に記憶していれば問題ないのですが、企業や場所によって、似て非なるスライド・ストーリー、別バージョンが各種存在するため、なかなか完全には内容を覚えられないのです。
その点、今回のMac搭載Officeはとても便利。話す仕事をしている方にとっては、負担を軽減してくれるとてもありがたい機能がついていると感じました。
Wordについては、現在、まだ、慣れている途中です。PowerPointに比べて、私自身、Wordはかなり高度な調整をしながら使っているため、Windows版とMac版の互換性についても要求レベルが高いのです。残念ながら、こちらのほうは手放しで、
「互換性にはなんら問題はありません」
…とはいえないレベルです。ただ、これは、スタイル機能に高いレベルの要求を貸している私の特殊性に基づく評価です。普通の使い方をなさるのであれば、大きな問題はありません。
これまた、Windows版・Mac版の差異ではなく、Officeの新版・旧版の差異の問題なのですが、リボン機能には悩まされますね。
先日も、他の中小企業診断士の方が自分の新型パソコンに搭載された最新版Officeの使い方(つまり、リボン機能)がわからず、悩んでいらっしゃいました。
1989年に登場したWordの初期バージョンでは、100個程度の機能しか備えていなかったので、メニューとツールバーを見渡せばすべての機能を把握できたのです。しかし、バージョンアップするたびに増え続けた機能は、Word 2003に至って約1500にまで増加。従来型のメニューやツールバーでは、必要な機能を見つけやすく配置し、効率のよい作業環境を提供するのは不可能に近くなりました。そこでMicrosoftでは、ユーザーインタフェースの全面刷新に踏み切り、リボン機能を搭載したようです。
リボン機能…慣れると相当楽なようですが、それまでが大変ですよね。私も、Windows機の方においては、慣れ親しんだOffice2000(笑 我社はまだ2000を使っているんですよ。もっともこれで十分なので、サポートが続く限り使おうと思っているんですが)を変えるとなると、ストレスと効率・生産性の問題がとたんに発生しますので、そう簡単には変える気になりません。ライセンスの問題もありますからねえ、お金もかかってしまいますので笑。
10年以上使ったワープロソフトというのは、簡単に手放すことはできません。すでに自分の体の一部ですから。
高度なワープロ・ソフトではなく、エディター・ソフトを使い続けているライターやコンサルタントの方が多いのもわかります。エディターのほうは、機能が限定される代わりに、変化も少なく、長期にわたり、安定的に使うことができるからです。立ち上がるのに時間のかかるWordに比べると、さっと立ち上がってくれるのも、エディター・ソフトの長所です。
私の場合、Windows機では、シェア・ソフトの秀丸を、Macでは、フリー・ソフトのmiを使っています。原稿用紙のように「マス」がでてくるmiは、大変使いやすいソフトです。Macは評判通り、フォントも美しい。画面を見ていても、目が疲れないのもよいところです。
まだまだ慣れている途中ではありますが、今のところ、新型MacBook Airは、十分に仕事に使うことができると判断しています。WindowsではなくMacOSに慣れなければならないという不可避的欠点・負担はあるものの、それを乗り越えると、たくさんの長所(軽さ、立ち上がりの良さ 等々)を享受することができます。
電車の中でパット開いて、文字を打ち、降りる駅が近づいたらぱたっと蓋を閉じる…こんな使い方ができるパソコンはまだまだ少数派です。
おすすめの一台です。

1週間ほど使ってみたMac版Officeの最新版

結果から申し上げると、なかなかの使用感です。特に、Windows版との互換性は予想以上。もっとも、この1週間、Windows機のほうは、ちょっとトラブルがありまして(Wordのファイル破損)、実に困っていましたので、贔屓目かもしれません。

携帯ノートパソコンにおいて、最も気になるのは何と行ってもPowerPointの互換性です。人前でプレゼンしたり、講義・講演したりするのに、図表や文字がくずれていたり、段ずれを起こしていたりしていてのでは、とてもビジネスには使えません。

すでに数回講義・講演で利用しましたが、この点はほとんど問題ありません。若干ずれているな…と思ったことがないわけではありませんが、たぶん、聞き手の方々は気がつかなかったのではないかというレベル。

また、これは、私のWindows版が古いために知らなかったのだと思いますが、プレゼンター・講師用のパソコンの手元画面には、現在のスライドの他に、ネクスト・スライドが常に掲示されるのも、たいへん助かります。きっとこれは、Windows版とMac版の違いではなく、古いOfficeと最新版のOfficeの差なのでしょうね。

私たち、話す仕事をしている人間にとって、PowerPointスライドの次の画面の1枚がわかっていると、適切なブリッジをかけ、話を次につなげることができます。もちろん、毎回次のスライドを完全に記憶していれば問題ないのですが、企業や場所によって、似て非なるスライド・ストーリー、別バージョンが各種存在するため、なかなか完全には内容を覚えられないのです。

その点、今回のMac搭載Officeはとても便利。話す仕事をしている方にとっては、負担を軽減してくれるとてもありがたい機能がついていると感じました。

Wordについては、現在、まだ、慣れている途中です。PowerPointに比べて、私自身、Wordはかなり高度な調整をしながら使っているため、Windows版とMac版の互換性についても要求レベルが高いのです。残念ながら、こちらのほうは手放しで、

「互換性にはなんら問題はありません」

…とはいえないレベルです。ただ、これは、スタイル機能に高いレベルの要求を貸している私の特殊性に基づく評価です。普通の使い方をなさるのであれば、大きな問題はありません

これまた、Windows版・Mac版の差異ではなく、Officeの新版・旧版の差異の問題なのですが、リボン機能には悩まされますね。

先日も、他の中小企業診断士の方が自分の新型パソコンに搭載された最新版Officeの使い方(つまり、リボン機能)がわからず、悩んでいらっしゃいました。

1989年に登場したWordの初期バージョンでは、100個程度の機能しか備えていなかったので、メニューとツールバーを見渡せばすべての機能を把握できたのです。しかし、バージョンアップするたびに増え続けた機能は、Word 2003に至って約1500にまで増加。従来型のメニューやツールバーでは、必要な機能を見つけやすく配置し、効率のよい作業環境を提供するのは不可能に近くなりました。そこでMicrosoftでは、ユーザーインタフェースの全面刷新に踏み切り、リボン機能を搭載したようです。

慣れると相当楽なようですが、それまでが大変ですよね。私も、Windows機の方においては、慣れ親しんだOffice2000(笑 我社はまだ2000を使っているんですよ。もっともこれで十分なので、サポートが続く限り使おうと思っているんですが)を変えるとなると、ストレスと効率・生産性の問題がとたんに発生しますので、そう簡単には変える気になりません。ライセンスの問題もあります(お金もかかってしまいますので)。

いずれにせよ、10年以上使ったワープロソフトというのは、簡単に手放すことはできません。すでに自分の体の一部ですから。

高度なワープロ・ソフトではなく、エディター・ソフトを使い続けているライターやコンサルタントの方が多いのもわかります。エディターのほうは、機能が限定される代わりに、変化も少なく、長期にわたり、安定的に使うことができるからです。立ち上がるのに時間のかかるWordに比べると、さっと立ち上がってくれるのも、エディター・ソフトの長所です。

私の場合、Windows機では、シェア・ソフトの秀丸を、Macでは、フリー・ソフトのmiを使っています。原稿用紙のように「マス」がでてくるmiは、大変使いやすいソフトです。Macは評判通り、フォントも美しい。画面を見ていても、目が疲れないのもよいところです。

まだまだ慣れている途中ではありますが、今のところ、新型MacBook Airは、十分に仕事に使うことができると判断しています。WindowsではなくMacOSに慣れなければならないという不可避的欠点・負担はあるものの、それを乗り越えると、たくさんの長所(軽さ、立ち上がりの良さ 等々)を享受することができます。

電車の中でパッと画面を開いて、文字を打ち、降りる駅が近づいたらパタッと蓋を閉じる…こんな使い方ができるパソコンはまだまだ少数派です。

おすすめの一台です。

㈱経営教育総合研究所 竹永 亮(takenaga@eiseikanri.biz ご意見・ご感想はこちらへ)