JR水道橋・徒歩1分、もとい、信号が青なら30秒。
山手線を1つの円とすれば、とにもかくにもど真ん中。
弊社は、水道橋駅前に立地しています。

7階には大小2つのセミナールームがあります。
1つは50人くらいまで入れる「701号室」。もう1つは8名定員の「702号室」。
ちなみに、収録に使う撮影室は別な建物を借りています(日大法学部の方にある別のビルにあります)。

土日は朝から晩までTBC受験研究会の受講生の方でいっぱいになります。午前の部(1コマ目)は10:00スタート。一番遅い4コマ目のクラスが終わるのは21:30。
「四タテ(4コマ通し)」で講義すると、我々講師もフラフラになります。

水木金の夜も同様です。夕方18:30を回ると、TBC受験研究会の受験生の方がお見えになります。講義は19:00スタートです。

うちの会社も、㈱TBCも、役員や社員に決まった席はありません。各々空いている席で仕事をします。教室が空いていれば、広いですし、静かですから、私もよく教室でパソコンやテキストを広げ(「店を広げる」といいます)、仕事をします。
もっとも、夕方になると、社員(事務局スタッフから)、

「竹永さん。そろそろ説明会の時間です」

「竹永さん、そろそろ講義の準備が始まるので、お店たたんでください」

と指示され、すごすごと仕事場所を移します。

しかし。
火曜の夜は空いています。
定休日ですから。会社にはだれもいない。

「灯台下暗し」
「見えざる資産」

とは、まさにこのこと。

「何かに使いたい」

以前から思っていました。

しかし、そのために社員のシフトを動かすとなると大事になってしまいます。
身軽な役員が一人出社すればよいなら、

「知的サロン」

という手があるなあ…と思っていました。

古代ギリシアの哲学者たちは

「サロン」

で熱く語ったといわれています。

欧米で発達した大学という教育制度の基本も

「サロン」

にあります。
ディスカッションやディベートといった高度なものでなくてよいのです。

「チャット」
「ツイット」

でよい。
結論をだすのではなく、相互に

「刺激を受け合うこと」
「考え方のヒントを与え合うこと」
「互いに動機付け合うこと」
「新しいことに興味をもつこと」
「知らなかったことを知ること」

が重要なのです。

だから、

「講義」
「ワーク」

ではなく、

「サロン」

がよいのです。

そもそも、実名SNS(【例】Facebook)はたいへん有意義なバーチャル・サロンです。
しかし、その延長上に、リアルなサロンがあってもよいのではないか…と考えるようになりました。

実名SNSを知るまでの私は、サロンに人を招く術がなかった。
実際にやろうと思ったら、たいへんなコストがかかってしまいます。

しかし、私は数カ月前に、幸か不幸かFacebookと出会い、興味を持って接し、これまで、Facebookを使って、多くの方と親睦を深めてきました。

「SNSで知り合った人とリアルに会う? そんな簡単なものじゃあないと思いますよ」

Facebookで知り合ったある大手企業の本社の社員の方と3週間前にこんな会話を交わしました。

「むずかしいですかね」
「難しいですよ。竹永さんが考えるほど簡単なものではない。リアルにはなかなかつながらないものですよ」
「じゃあ、やってみましょうよ。雑談サロン開催を宣言し、Facebookの『イベント』に告知し、人を募ってみましょう」
「集まらないと思いますが…」
「いいじゃないですか。最低催行人数2名。最悪、我々二人で雑談して、その後、ビール飲みに行きましょうよ」
「おお、それならOK。楽しみにしています」

直前数日前まで人は増えず。

Twitterを使って告知をしたり、知り合いにも多少声をかけてみたりはしたものの

「火曜の夜」

というのは、ビジネス・パーソンにとって、あまり、おいしい曜日・時間帯じゃあないんですよね。

それでも、当日の朝に、

『SNS入門』

と題した簡単な(8ページ)レジュメをアップロードし、Twitterを経由して、ダウンロードを呼びかけたところ、多少反応が笑

今回、例の仙台支援と『読む会』でお世話になっている千種さんも参加してくださいました。
普段は群馬在住で、なかなかお会いできない方も、「たまたま出張があった」ということで飛び入り参加。
理論政策更新研修でお会いしたことのある中小企業診断士の方も、Facebookで再会し、参加してくださいました。
いつもはビジネス法務に関する執筆をいっしょに担当してくださる中小企業診断士の方も参加表明。
Facebookで知り合った別なコンサルタントの方も、共通の友人からこの会を聞きつけ、飛び入り参加。
また、数日前に、打合せしに伺ったクライアント企業の人事担当部長さんも、おいでくださいました。

で、例の「もう一人の言いだしっぺ」「もう1人の主催者」の「彼」も参加。

「え〜 こんなに集まったんですか〜〜 びっくりですね」

「いやいや、私もここまで増えると思わなかったですよ。レジュメ、印刷が足りないんですが、許してください」

プリントアウトしたレジュメが足りなくて、お詫びする私。

夕方から次々とメールが入り、結果としては、

「8人」

の会となりました。

雑談のテーマは概ね

「ビジネスでSNSは使えるかどうか」

に終始。もっとも、いろいろな方向に脱線しまくり笑 いいんですよ。「雑談」ですからね。

かかった費用は無料。ただし、うちの会社も休みの日だし、プライベートなイベントなので、お茶のサービスはなし。

● 交通費とペットボトルお茶代

だけは各メンバーの負担です。

18:30くらいからばらばらと集まりだしたメンバーで任意に名刺交換。
19:00にいったん全員で自己紹介し、仕切りなおして、雑談を継続。
20:45からお片づけ。
21:00から会社のそばの『テング酒場』で格安飲み会。でも、けっこう呑みましたね〜● 呑み代も個人負担です(参加者だけですけどね)。

結局、私は、板橋で千種さんと2次会まで行って、その後、千種さんのご自宅で、千種さんの蔵書を二人で見ながら、書評飲み会。
ポーター賞の取材を担当されたという千種さんから、秘蔵の

「ポーターの直筆サイン入り著書」

を見せていただきました。
ビールとかひっかけていないよなあ…今になって心配になってきました。
二人で深夜まで、延々と、どの本が好きで、どの本が駄目だ…と語りあい、…気づいたら朝になっていたわけです。

バーニーの言う「見えざる資産(invisible Asset)」はどこにでもあります。うちの場合は、「火曜日の夜の教室」。DREAでいう有利要因。SWOT分析では強みといいます。
そして、「Facebookに加入している」「知的な友人が枡で図るほどいる」…これらも、私にとっての有利要因。SWOT分析では機会といいます。「猫の手」「ミクロ環境」にも該当します。
一方で、私は「サロンを開くためには多大なコストがかかる」という不利要因をかかえていたわけです。

DREAの基本発想は、

「今ある有利要因を用いて、不利要因をなんとかする」

ですからね。ゲシュタルトが完成します。

「知的サロンを仕掛ける」
「知的サロンを開く」
「知的サロンを広める」

が今後の私のドメインになるかもしれないなあ…

などと思いつつ、とにかく、嵐のような一週間が終わります。

…といっても、明日明後日は、中小企業診断士受験対策講座を担当するのですが汗